カンボジア当局は、中国企業で働くためにベトナム人をカンボジアに密入国させた首謀者に対する捜査を開始した。
9月25日(月)、ベトナムの裁判所が数百人をカンボジアに人身売買した罪でベトナム南部のドンナイ省で11人に禁錮刑を言い渡した後、連絡を受けた内務省の人身売買対策・青少年保護局の警察による捜査が開始された。
内務省反人身売買・青少年保護局次長ケオ・テア准将は、カンボジア警察がカンボジアに潜伏しているとみられる「人身売買ネットワークの首謀者」を捜索していると述べた。
「私たちの専門家は現在、容疑者を法に訴えるためにこの事件に懸命に取り組んでいます。捜査は機密事項であるため、これ以上詳細を明らかにすることはできない」とテア氏は語った。
同テア氏は、既にスバイリエン州バベット市の人身売買ネットワークを壊滅させるカンボジア対人身売買警察とベトナム当局による共同作戦が成功したことを強調した。その間、警察はカンボジア人とベトナム人を含む多くの容疑者を逮捕したとも同氏は述べている。人身売買ネットワークのメンバーは全員、現在刑務所に収監中である。警察はこの作戦で30人以上のベトナム人被害者を救出した。
ベトナムで25日(月)に投獄された11人の容疑者のうち、1人には懲役12年半が言い渡され、残りには3年半から最長8年の懲役が言い渡された。裁判では全員が自らの犯罪を認めている。
国会司法委員会によると、過去4年間で当局は人身売買の被害者350人以上を救出し、なんとか帰還した被害者545人を受け入れたという。
カンボジアがベトナムからの情報と要請を受け、カンボジア国家警察がベトナム人人身売買組織の首謀者逮捕に捜査を絞って動き出したようである。
だが、不審なのは、人身売買組織が送り込んだカンボジアの中国企業の業務内容やその犯罪性に全く触れていないことである。中国企業の人身売買への需要があるから、人身売買組織が必要なのであり、その逆ではないはずである。
掲載写真:ベトナム人8人が不法滞在で入国管理局に摘発される。入国管理局の提供