プノンペン都内の高校・校長は、副校長が「水道と電気の追加料金を支払わない学生は『木の下の学校に通わなければならない』」と発言したが、その後同発言が問題視されるや「冗談だった」と釈明した。
国内メディアの報道によれば、都内トゥール・トンポン高校校長のコイ・セダ氏は、「『お金を払わないなら木の下の学校に行け』と述べたメイ・サモン副校長の発言は気楽に行われたものであり、『学校(の意思や理念)を反映したものではない』」と説明した。
同校長は、この水道と電気の追加徴収は募金活動として学年の初めから生徒の保護者によって承認されていることを確認しているとも述べた。したがって、同意することで、各学生は月額 2,500 リエルの奨学金を支払わなければなりません。この徴収金は、学年ごとに不足する電気と水道のサービスを補填するものであるとも説明している。
不適切な発言と問題視された同校の副校長:メイ氏も声明を発表し、次のように述べている。
「それは学生と教師の間の冗談です。この募金活動は新学期の初めから生徒の保護者によって承認されており、各生徒は月額 2,500 リエルの奨学金を申請することに同意しています。この予算は年間の電力と水道サービスの不足を支援するためのものです。学校は、学校支援委員会の委員長、保護者、困窮している貧しい生徒の参加を得て全会一致で招集されましたが、私たちはこの資金を受け取っていません。2人以上の子供を持つ生徒の保護者の場合、学校は1人だけの支払いを求めています。」
追加徴収は保護者の承認を得ているといっても、その徴収は、施設管理費の一部である光熱費に属するもので、公立学校として許されるか、という点が問題視されている背景があるのだろう。学校設置管理者であるプノンペン都や教育省の判断が待たれる。
*カンボジアの公立学校では、長く児童・生徒・学生から不明瞭な金銭徴集が教職員によって行われていたが、先年の教育改革では教育省(日本の文科省にあたる)から特に問題視され、何度も禁止の通達が出されている。
掲載写真:Khmer Times