「カンボジアの中の中国(第2のマカオ)」と言われるシハヌークビル、中国マフィアの犯罪、麻薬、オンライン詐欺及び人身売買の拠店で今や、ASEANの多国間協議の議題にまで上がっている。
プレア・シハヌーク州警察は、武器、爆発物、麻薬、詐欺組織の人身売買、その他の軽犯罪(ヘルメットを着用していないオートバイを含む)を摘発するために、シハヌークビル市内にバリケードや検問所を徐々に増やしていると発表した。
国家警察副総監兼プレア・シハヌーク州警察長官のラタ氏は、銃器・爆発物・火器管制担当副長官:ディン・ライクロ氏を「銃器・爆発物・毒物局の責任者」に任命したという。同担当副長官は刑事警察隊、道路交通警察隊、介入警察隊と協力して取り締まり、シアヌークビルの主要な場所で武器、爆発物、その他の犯罪を摘発するために検問を強化するという。こうした犯罪摘発強化の姿勢は、周辺各国から中国マフィアへの取り締まり強化の要請を受けてのことであろう。
この検問強化は、道路交通警察署の国家道路対策部隊が、ラヴォウン副長官が率いる麻薬取締警察部隊と協力し、陸上交通、アルコール規制、薬物検査に関する法律を強化し、ヘルメットの無着用への規制強化に対応したものである。7日夜、プレア・シアヌーク市1区1村の国道4号線219-220キロ間で検問が行われている。
なお、国家警察副長官およびプレア・シアヌーク州警察長官は、改めてプレア・シハヌーク州全域の関連部門の人々、学生、保護者に対し、法律への協力と尊重を要請した。
新国家警察の首脳部が新人事で発足したが、最初だけの一過性に終わらぬことをシハヌークビルの住民は望んでいることであろう。
掲載写真:タイ国家警察からの要請に応じるカンボジア国家警察(9月6日) Khmer Times