水資源・気象省(MOWRAM)は、来月には猛暑と干ばつが予想されるため、水不足への警戒を農家に呼びかけた。
同省(MOWRAM)の国務長官チャン・ユッタ氏は、今月はカルダモン山脈地域(カンボジア南西部の一大山地帯)を除き、例年と比べ全国的に降雨量が少なく、コンポンスプー州とバッタンバン州の一部では中程度の降雨があった程度であると述べた。
上記の山脈地域を除いた地域ではほとんど降雨が例年の降雨を下回っているという。
同省は、「予報は穏やかになる天気と予想されており、今後 2 週間にわたって急変する天気が発生する可能性は少ないが、一方で干ばつ状態を引き起こす可能性があり、懸念を抱いている。そのため同省は今も農家に節水を呼びかけている。また、今後の天候はエルニーニョ現象の影響を受け、場所によって異常な降雨や逆に干ばつ状態を引き起こす可能性があります」と述べた。
コンポンスプー州の水資源・気象局のニャン・チェアブ・ヘン局長は24日、5,000~6,000ヘクタールの土地が水不足に直面しており、これが米作に被害を与えていると述べている。これまでのところ、作物を守るための灌漑(かんがい)に十分な水がある田んぼは50%だけだという。
他の州を含めて、例年より降水量が少なく、特に平野部での干ばつの懸念が高まっている、と同省は農家に警告した。
掲載写真:バッタンバン州の米作地帯