マレーシア入国管理職員は8月5日(土)、クアラルンプールの集合住宅の複数の部屋に立てこもっていた不法移民425人を一斉検挙し、捜索時に持ち物を押収した。マレーシアでも久方の大規模不法移民の摘発である。
クアラルンプール入国管理局:シャムスル・バドリン・モーシン局長は、クアラルンプールの集合住宅:シェリア・ハイツ・アパートへの強制捜査は、この地域の外国人の数が多すぎてさまざまな社会問題を引き起こしているという住民からの苦情を受けて、2週間にわたる調査と監視を経て実施されたと述べた。
「5日の未明(午前 1 時に開始し、午前 4 時に終了)に 60 人の入国管理官と職員によって実施された捜索では、居住カード未所有者に加え、有効な身分証明書を所持していないなど、超過滞在している、または期限切れの労働許可証しか所持していないとして合計 425 人を不法移民として逮捕されたという。
「逮捕者の内訳はカンボジア人(6人)、バングラデシュ人252人、ミャンマー人(108人)、フィリピン人(2人)、インドネシア人(30人)、ネパール人(20人)、パキスタン人7人で、全員が8歳から54歳である。男性372名、女性53名だった」と捜索後の記者会見で述べた。
同局長によると、捜査の結果、逮捕された外国人は建設業や清掃業などさまざまな分野で働いていたことも判明しているという。
同氏によると、作戦中、外国人の中には逮捕を避けるために瓶などを投げ抵抗をした人もいたが、負傷者はでていないとの報告であるという。
同局長:シャムスル・バドリン氏は、逮捕者以外にもこの地域に定住していた外国人もおり、その中には国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)カードを所持し、有効な労働許可証を持っていたロヒンギャ難民も含まれていたと述べた。
「ミャンマー国民の場合、彼らは協会や民族に基づいたカードを持っていたが、それらの使用は有効ではなく、(マレーシア国内では)認められていない。」、「身分証明書としてこれらのカードしか持っていない人は入国管理局に拘束されるだろう」と彼は述べている。
同氏は、拘束された全員はさらなる措置のためブキッ・ジャリル入国管理局に連行され、この事件は1959/63年移民法第15条(1)(c)および第6条(1)(c)に基づいて捜査されていると述べた。
掲載写真:マレーシア・メディア ベルナマ