国家麻薬取締局(NACD)は、オンラインメディアのカンボジア・デイリー・クメールが麻薬組織と関係があるとしてフン・セン首相とその家族を中傷したとして非難した。
NACDの声明は7月13日(木)、「同報道機関(カンボジア・デイリー・クメール)がカンボジアの麻薬問題を歪めており、麻薬関連問題と闘うために政府が行っている努力を無視している」、「カンボジア・デイリー・ クメール紙の報道は、愛国者、英雄、平和実現者であり、人民と国家を導き発展させてきた人物を汚す目的で、フン・セン氏とその家族を中傷している」と述べた。
Khmer Times の記事(7月14日付)によれば、同メディア(カンボジア・デイリー・クメール)が7月11日(火)、「フン・セン氏の家族がカンボジア最大の麻薬密売組織の背後にいる」と報じたという。
同報道に対するNACDの声明では、「政府は麻薬管理、安全な村、地区の政策に関する戦略計画の策定を継続し、麻薬関連問題と闘うために懸命に取り組んできた」と述べ、「政府が麻薬規制対策を強化しており、麻薬中毒者の効果的な治療と社会復帰を促進するための薬物のない村の計画とガイドラインを策定し、すべての違法薬物活動を抑制するための反麻薬キャンペーン計画を実施し、薬物規制によって薬物被害者が再びコミュニティに溶け込めるよう支援を提供している」、「フン・セン首相は、麻薬との戦いにおいて、NACDが二国間、多国間、準地域、国際レベルで外国の麻薬法執行機関と協力することを常に強く支持してきた。政府の目的は、すべての国内および国際機関の協力と支援を得て、国内および国際的な枠組みの両方で効果的な麻薬対策活動を達成することです。」と政府及び首相の麻薬対策の取り組みを説明している。
そして「カンボジア・デイリー・クメール紙の記事は、フン・セン氏とその家族を欺き、真実を隠し、中傷しようとする試みで失敗する運命にある」と述べ、「(同紙の)この誤った情報の流布は、人々が社会を扇動し、カンボジアの発展を妨害しようとしていることを明らかに示している」と指摘し、「NACDは、国家統一と国民の幸福を腐敗させ破壊しようとするカンボジア・デイリー・クメール紙の試みを無視するよう国民に呼び掛けた」という。
また、情報省のペン・ボナ国務長官も7月13日、「カンボジア・デイリー・クメール紙の報道はメディアの水準が最低である」と非難した。
*カンボジア・デイリー・クメール紙:かつて刊行されていたカンボジアの日刊英字新聞である。2017年9月4日、廃刊した。この廃刊は、8月4日、カンボジア政府が同紙の脱税を指摘し、9月4日までに延滞料を含めた630万ドルの税を納税しなければ口座凍結などの措置を行うとしたためであった。ーWikipedia参照ー
従ってこの報道メディアは、オンラインで見られるのみで、カンボジア国内に事務所等は存在しない。
掲載写真:Khmer Times