元警察幹部で不動産実業家 中国人4人の告訴で裁判所に召喚し尋問

元内務省の警察中将で不動産実業家:ドゥオン・ニエプ氏は7月11日(火)、2020年に公文書を偽造した疑いでプノンペン都裁判所で尋問を受けた。プノンペン都警察のヌオン・ブンナ氏は、ニエップ氏がプノンペン都裁判所のチャイ・ホン副検事から召喚されたと述べた。

マジ・ブンナ氏によれば、実業家:ニエップ氏は元ビジネスパートナーでカンボジアの不動産投資家だった中国人実業家4人から訴えられているためだと説明している。

実業家4人が起こした訴訟によれば、彼らはカンボジア国籍を確保するためにニエップさんに20万ドルを支払ったと述べた。しかし、ニエップ氏は約束通り、ビジネスマンたちのためにカンボジア市民権やクメール語のIDカードを確保できなかった、とマジ・ブンナ氏は述べた。

マジ・ブンナ氏は、ニエップ容疑者は後に、被害者に偽のカンボジア国籍と偽のIDカードを発行する際に公文書を偽造した疑いがあると付け加えた。

被害者らは2021年にニエップ容疑者に騙されたことを確認後、ニエップ氏に対して訴訟を起こしたと述べた。

昨年も台湾人実業家の告訴で逮捕、起訴されている

なおニエップ容疑者は、昨年2月14日にも逮捕されたと伝えられている。当時、2人の台湾人実業家、チムユー・イェン氏とヤオ・チンキング氏が、2020年に土地の所有権を偽って730万5,000ドルをだまし取った疑いでニエブ氏を告訴した。

現在、ニエップ氏は刑法第377条、第378条、第639条、第630条に基づく「詐欺および公文書偽造」の3つの罪で起訴され、また有価証券および支払取引に関する法律第231条に基づき「不発小切手の発行」の罪で起訴されれいる。

所謂、元内務省の高官で不動産実業家の詐欺という事件だが、国籍の原告も被告もどっちもどっちの感があり、こうした権力者の被告が公正に裁かれるか、注視が必要である。

掲載写真:被告のドゥオン・ニエプ氏

おすすめの記事