キュート・リス法務大臣は、「裁判官と検察官が処理しなければならない事件の数に圧倒されている」と懸念を表明した。
27日(月)、プノンペン都クロイ・チャンヴァ地区プレック・リープ自治区にあるプノンペン裁判所とプノンペン控訴裁判所の新しい建物の落成式で講演した同法務大臣は、裁判官と検察官はそれぞれ年間最大300件の事件を処理しなければならず、多すぎると述べた。そのため「解決に時間がかかりすぎており、より多くの裁判官と検察官が必要であると指摘し、裁判件数は年々増加し続けている」と述べた。
それだけ、明るみに出る犯罪が増え、一方で人々の権利意識が高まり、特に経済活動の増加によって民事事件も増えているように思える。
同法務大臣は、2022年、プノンペン都および地方裁判所、控訴裁判所、最高裁判所に合計151,933件の訴訟が登録され、そのうち93,321件が刑事事件、58,612件が民事事件であると述べた。昨年は全事件の70%にあたる10万5572件が解決されたと述べた。その内訳は、プノンペン裁判所が3万3,000件の訴訟のうち約2万2,000件(66%)を処理・解決したのに対し、プノンペン控訴裁判所は6,543件の訴訟のうち3,539件(55%)を処理・解決したという。
さらに「(上記の)この結果は、司法機関の人的資源、特に裁判官と検察官の不足を反映している。彼らは責任を持って人々のために事件を解決するために一生懸命働いてくれました」と語った。
同法務大臣は、年間一定数の事件が未解決のままである一方で、新規事件の数は年平均7%から14%で発生し続けており、未解決の原因となっていると述べた。よって、検察官、弁護士、裁判官の数自体が足りなくなる懸念が生じている。
掲載写真:法務大臣と裁判官、検事の集まり Khmer Times