日本、給水と道路に1億8,000万ドル以上の融資に関する協定に署名

日本は、カンボジアの上水用に1,500万超㌦の融資及びシェムリアップ州の地方道路の改善に1億7,200万㌦の融資を行う協定に署名した。

外務・国際協力省は6月20日、プラク・ソコーン外務大臣、上野篤駐カンボジア日本大使が交換公文の共同署名をしたとの声明を発表した。

この機会に、双方は農村道路接続改善プロジェクトの実施のための236億9,200万円(約1億7,293万米ドルに相当)を上限とする円借款の延長に関する文書を添付した。

*動画はカンボジア外務省がYouTubeに掲載したもの(但し、クメール語)

また、シェムリアップ上水道拡張事業(Ⅲ)の実施を目的として20億8,100万円(約1,518万米ドル相当)を限度とする円借款を供与します。

当該援助の配分は、社会経済発展促進におけるカンボジア政府の継続的な努力を支援するという日本の揺るぎないコミットメントを強調するものである。この延長は、両国間の永続的な関係と緊密な協力の強化にも貢献しており、両国は最近、国交樹立70周年を記念して二国間関係を「包括的戦略的パートナーシップ」に引き上げた。

これは、カンボジア向けの所謂(いわゆる)「円借款」ですのでカンボジアは長期に渡って日本に返還する義務があるが、国によってはその国の経済が破綻したり、政変で貸し倒れになるリスクを日本が負うことになる。だが、中国のように借款で港湾の使用権を独占するというような「債務の罠」を設けている訳ではない。また日本のカンボジアへの援助は、ともすれば親中国に傾斜するカンボジア政府への日本側の都合による配慮であり、当然米国の意志を忖度した、肩代わりの役を担っているであろう。

掲載写真:上野篤駐カンボジア日本大使とプラク・ソコーン外務大臣 画像:Khmer Times

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