日本では、「地震、雷、火事、親父」という格言は、あまり聞かくなった言葉だが、致死率でいうと、この言葉の順番はけっこう当たっている。ただ、最後の言葉は実の子どもに殺される親父という事件になっている。
5月26日21時、シェムリアップ州プラサートバコン地区アンピルコミューンのバンコン村で落雷に遭い、若者2人がその場で即死した。どうやら報道記事を読むに逃げる間もない即死であったようだ。
今日(5月27日)の正午、プノンペン中心部の南の空は、青黒い雲に覆われていた。これは雨季特有の気候現象で、熱帯驟雨(ねったいしゅうう、スコール)の前触れで、雲の青黒い色の濃い所の下は驟雨である。こうした時、雷が鳴れば、田舎なら早めに避難したほうがいい。
今回の雷の犠牲者は、シェムリアップ州プラサートバコン地区アンピル自治区バンコク村の住民、ジ・ファリーさん(24歳、男性)とチェブ・チェンさん(28歳、男性)であると特定されている。
プラサートバコン地区当局と被害者の家族の関係者によると、被害者らはカエルを捕りに向かい歩いている途中で落雷に遭って死亡したという。
カンボジアでは、地震はないが、毎年2桁の落雷死を記録している。致死率は高い。
掲載写真:Khmer Times