ポイペトでタイ人とカンボジア人のグループの間で喧嘩が勃発し、数人が逮捕された。
事件は5月23日朝、ポイペト市オクロフ区クバル・スピアン村の道路沿いで発生した。
情報筋によると、カンボジアに滞在してオンラインで仕事をするために来たタイ人グループはナイフや棒で武装し、バイクや三輪車で通り過ぎるカンボジア人を追いかけて殴ったという。関係者によると、タイ人グループは通行中の作業員を襲撃し、2人が負傷した。
市警察の監察とポイペト市憲兵隊がこの暴力沙汰に介入し、多数の人々を逮捕した。
ポイペト市警察:サオ・サロウン氏は、部隊は取り調べのためタイ人2、3人を市警察署に連行したが、「現場には大勢の人がいたため誰が責任を負うのかは分からない」と述べている。
いかにもカジノ地区のある街らしい事件である。日本では菅内閣提出のIR法案(カジノ特区法案)が成立しているが、シンガポールのようにやたらと厳しい法治の国でないと、シンガポールは、それだけにカジノに関係のない人も不愉快になる場面に遭遇する。
カジノ特区とは、国家がギャンブル好きの金持ち富裕層から所場代を徴収するという仕組みである。時代劇なら、闇賭博を開設するのは、地元の地回りのようなヤクザ者かそれと建託した「越後屋」のような悪特商人か、袖の下受け取るお役人というのが、相場である。江戸幕府は遊郭は公認した(先日も花魁道中が浅草のお祭りで行われたが、どういうふうに英語で説明したんだろう、なんて考えてしまった)が、賭博は公認しなかった。言うなれば、戦国時代に戻るかのようなIR法案である。ちょっと心したほうがいい。
カジノ特区とは、シンガポールのような小国か、砂漠の真ん中のラスベガスか、それともシハヌークビルのような中華人街犯罪都市になるか、いずれにしても警察は忙しくなる。
掲載画像:Khmer Times