当局による犬食や犬肉取引の取り締まりの動き(実際には時折!)にもかかわらず 、またカンボジア人の世論では90%が犬肉取引をやめるべきだ、と主張しているにもかかわらず、地方では今なを「犬の取引と残酷な屠殺」が止むことなく続いている。かつて犬肉食が盛んであった中国やベトナムでも禁止による取り締まりが強化されている。
カンボジアでは、喧伝(けんでん)される「クメール料理」と言うのは元来なく、中華料理とタイ料理のミックスか、いずれかの影響が強いかどうかのようなもので、ホテルや高級レスランの提供するクメール料理とは上記の味に西欧の味を加味した近年の観光客向けの創作料理である。それに田舎では、ゲテモノ食いのような食文化もある。コンポンチャムのスクンの名物である「蜘蛛を揚げて食べる」のがその代表例で、大きな蜘蛛自体の味はほとんどなく、味付けだけが残る類のものである。
有名なフランス料理もフランス革命以後、没落した貴族階級のシェフたちが失業し、パリにレストランを開業したことから始まった。また、日本料理も江戸期の料亭料理がその元である。
本日、放送されている撮影された犬肉食は、元来ベトナムから入って来たものである。ある種の中国発祥のゲテモノ食いである。掲載画像は、バンテアイミメンチェイ州スバイチェク地区タフォコ自治区プリンコン村で大規模に行われている犬肉取引の姿である。一日に300頭の犬が市場で殺され、冷蔵トラックでカンボジアの他の各州に送られていると言われてる。犬の虐待のような悲惨な姿が写っている。
要は取締りとっていっても、地方では野放しであるに過ぎない。地元の犬肉屋によると、犬を溺死させるためにケージを水の中に投げ込み、熱湯で毛皮を取り除くという。
2021年2月の世論調査ではカンボジア人の90%が貿易を非合法化すべきだと回答している。外国から非難が相次げば取り締まりが強化されるという鼬(いたち)ごっこなのが、カンボジアであり、それはあらゆる犯罪にも言えることです。
掲載写真:Khmer Times