シハヌークビルの人身売買組織、取り締まり強化で拠点を地方に分散か

ある意味で、中国系マフィア拠点の地方化、全国化

プレアシハヌーク州での求人詐欺を含む人身売買の取り締まりが強化されるにつけ、中国系マフィアの犯罪シンジケートは他への移転を余儀なくされ、移転先として新たな地を見つけようとしている。

こうした動きは、取り締まり強化の成果とKhmer Timesは述べているが、既に数年前からカンボジア発でミャンマーやラオスに中華系マフィアが根付いた多国籍化やポーサット州の経済特区での一般企業を隠れ蓑にした犯罪拠点化によるマフィア拠点の地方化、全国化と捉えることができる。

最近、ポーサット州は、サル・ケン内務大臣がそのような犯罪活動の新たなホットスポットになりつつあることに懸念を表明している。

*下の投稿記事を参照ください。

プレア シ​​アヌーク州副知事:ロング ディマンチェは25日、同州、主にシアヌークビルでの取り締まりが大きな成功を収め、その結果、その州内のすべての詐欺行為の場が閉鎖されたと述べた。

「すべての事件は終結した」、「シアヌークビルの状況は正常に戻り、今日残っているのは正当な事業です。ただし、1件でも報告があればすぐに対応する」と述べている。

上記の州副知事の発言は、「掴んだ(通報のあった)事件は解決した」ということであって、これでマフィアがいなくなったなんていいことは、あり得ない。単に当局の眼から巧く逃れたということを語っているに過ぎない。

上記のような犯罪の手口には、詐欺師が投資地域でオンライン サービスを運営する民間企業になりすますことも含まれている。

人身売買組織、中国人62人、ベトナム人9人、カンボジア人13人を摘発

詐欺は通常、誘拐や恐喝につながり、当初は中国人とカンボジア人のみが関与していましたが、後にマレーシアから米国に至るまで、他の国の人々を含むように拡大しました.内務省はシアヌークビルでの人身売買を取り締まる取り組みを強化しました。警察によると、今年8月から10月までの間に中国人62人、ベトナム人9人、カンボジア人13人を含む84人が人身売買に関与したとして逮捕された。

問題なのは、摘発・起訴された者たちが人身売買組織の運搬、手配者、場所提供、監視といった所謂現場作業者たちで、組織の中枢や幹部たちではないというところにあり、中国系マフィアにとってはトカゲの尻尾切りで済む摘発であることだ。トカゲの尻尾はまた伸びて来る。

掲載画像:イメージ Khmer Times

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