15日、フンセン首相 国民に向けてTV放映で演説 その3 高校卒業認定試験

高校卒業認定試験(=大学入学資格試験:12年生)は中止

全て学生を合格とする

フン・セン氏は14日、TVK全国テレビを通じて全国民への演説の中で、「市中感染の発生により、来たる高校卒業認定試験(=大学入学資格試験:12年生向け)は予定通りに進められなかった」と述べ、「延長後の1月11日の国家による高校卒業認定試験を実施しないことにした」と言明した。

その理由を次のように述べた。「世界のパンデミック状況により、教育の全体的な質は少し低下した。新型コロナウイルス(COVID-19)によって世界的に起こったことを受け入れなければならない。12年生全員の合格を許可することで、彼らは幸せになり、慌てることはない。」

フンセン首相は、学力低下批判を意識してか、「首相として、私は国民、国王、議会に対して責任を負わなければならない。大発生の原因となるため、学生を感染させることはできませんでした。これ以外の選択肢はない」と語った。これは12年生にとっては朗報であろう。ほとんどの児童・生徒・学生が3月以降、1か月ほどしか学校で授業がなかったのだから、政府がその意味で責任を取ったということである。

公立学校の一部や私立学校の大部分は3月以来の休校から10月再開したかとおもったが、11月28日事件で再び休校、来年明けまで延長されている。だから、私立学校が実施するオンライン授業といっても不完全なもので多くの学生は「解らない」という。だから、実質勉強は個別の学生任せ「これは(試験を実施せず、全員合格の措置)勉強がなかったポルポト政権の時代(1975-79年)よりも優れている。」という言葉を聞いて、思わず笑ってしまった。

掲載画像:2019年の認定試験合格発表

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