10月後半、カンボジアから2日間で800名のベトナム人が帰国
ベトナム 不法就労

ベトナム・メディア:Vietnam Newsは、800 人以上のベトナム人労働者が、10 月 25 日と 26 日に南部タイニン省の国境ゲートを通ってカンボジアからベトナムに帰国した、と報道した。

タイニン Tay Ninh 国境警備隊の責任者: Le Hong Vuong 氏は、「カンボジアからベトナムに戻る労働者の数が最近劇的に増加している」と語った。帰国したバトナム人の多くはカンボジアのカジノで働いており、法的書類を持っていなかった」と同氏は付け加えた。「カンボジアからのベトナム市民の帰還は、不法で文書化されていない労働者を搾取する企業に対するカンボジア当局による広範な取り締まりによるものである」とも 述べている。

10 月 21 日、タイニン省の Xa Mat 国境ゲートで 171 人が受け入れられ、カンボジア当局によって賭博業者から救出された。2 週間前、80 人以上のベトナム人がモックバイ国境ゲートを通って戻ってきました。今年の初め以来、約 1500 人のベトナム人がカンボジアの違法な労働施設からなんとか帰国したと推定されています。

ベトナムの国内メディアでは、カンボジアから強制退去の形で戻って来るベトナム人の労働者についてかなり客観的な報道に終始している。カンボジアに渡ったベトナムのカジノ労働者は不法就労であると、一方で不法就労に付け込まれてカジノで強制労働に遭った被害者であり、カンボジア側で救出されたという報道で一貫している。一方、政府の公式見解を一手に引く受けるKhmer Timesの報道は、この点で大きくぶれている。「外国人の不法労働者を摘発して国外追放した」と報じる一方で、「騙されて渡った外国人を大勢救出した」と、どうもカンボジア政府の見解は一貫しているのであろうが、特にカンボジアのカジノ特区の管轄の自治体や軍・警察は見解が一致しておらず、そのまま発言するからKhmer Timesでは、それをそのまま報道し、時に同日の記事掲載で全く「救出、送還」、「検挙・拘留、強制退去」の真逆な印象を与えることになる。

こうした不法就労や就職詐欺の問題は根が深く、中華系マフィアはカンボジアの拠点を足掛かりに現在、ミャンマーやラオスに拠点づくり進めており、ASEAN諸国や韓国、台湾、インドなどに被害者が拡がっている。

掲載写真:Vietnam NewsからKhmer Timesが転載。

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