カンボジアの子供たちがタイの学校に通うために子ども一人でタイに入国することを禁止するというタイの入国管理局の動きは、子供たちの親の間に動揺を引き起こしましたという。
11月2日、ポイペトとクロンロイの交差点にあるタイの入国管理局は、同伴者のいない児童・生徒が国境を越えてタイの学校に行くことを禁止し、両親か保護者が同伴する児童・生徒のみを許可しました。
一人の親である Seng Sereyrith さんは、この制限により、働く親が子供に付き添うことが困難になっていると述べている。このSereyrithさん は3日、タイのサケーオ県のアランヤプラテートにあるカンボジアの領事に訴訟を起こし、介入を求めた 40 人の親の 1 人です。
Sereyrith さんによると、彼の子供たちは毎日自転車でタイの小学校に通っています。
「私は働かなければならないので、子供たちを学校に連れて行く時間がありません。私の子供たちは国境通過許可証を持っており、一人で学校に通うことは決して問題ではありませんでした。」
「両親は毎日学校に連れて行ったり、学校から迎えに行く時間がないので難しいです」とSereyrithは述べている。
タイ移民局が、アランヤプラテートの学校に通うカンボジア人の学校の子供たちに課せられた制限は、子供たちが交通に注意を払わずに道路で遊ぶため、学校に行くときに子供たちの安全が危険にさらされているためだと述べたという。
サケーオのカンボジア総領事:Neth Serey 氏によると、子どもをタイの学校に通学させる両親たちは以前、子供たちがタイの学校に行くのをやめさせたとして、カンボジア移民局を非難したが「調査の結果、制限を課したのはタイの移民局であることが判明しました。」と述べている。
「友好的な解決策を見つけるために、タイ当局と調停します。タイ当局の理解を求める。」「アランヤプラテートで勉強しているカンボジア人の子供たちが以前と同じようにタイに出入りできるようにお願いします」とも述べている。
ポイペトのカンボジア入国管理官によると、ポイペト市に住む約 300 人の子供たちが、アランヤプラテート地区のタイの学校で勉強しているという。
*上記の報道:先ず、このような緩い国境管理に驚く。タイの入国管理局の新たな動き(子どもと同伴者の国境通過)は、第3者からみれば、問題であるとは思えない、当然の措置である。ポイペト住民でタイの学校に児童を通わせる親たちは、その国境通過が慣習的に緩い特権的な位置を利用しているに過ぎないとも思える。
また、タイのサケーオのカンボジア総領事:Neth Serey氏も「タイ側の好意で通学が許可されている」ことは充分承知のうえでお願いするというように、ある意味でカンボジア側の親たちの身勝手であることは承知しているようである。国境を越えてタイの学校に子どもを通わせるカンボジアの親たちは、その動機にカンボジアの公教育や私立学校の質への不信感から国境通過がゆるいなら、近くのタイの学校に子どもだけ通わせるという身勝手な考えもとづくとしか思えないのだが…。カンボジア国内ですら公教育への不信感からお金に余裕があれば、と私立学校に子ども通学させる家庭が多い。それは経済的な負担意外に親側の様々な負担が生じるのは当然のことである。
掲載画像:カンプチア・トメイからKhmer Timesが転載