ロシアのウクライナ侵略を認めず、国連総会でロシアの正統化に反対票

カンボジアは10月13日、主権国家の侵略に断固として反対し、国連総会 (UNGA) の場で行われた投票で、ウクライナの 4 つの地域を併合しようとするロシアの試みに反対票を投じた国に加わった。

ニューヨークでの緊急特別の国連決議に応えて、外務省・報道官:チャム・サウンリーは、カンボジアは歴史的な意味合い及び安全保障に関する懸念とそれに伴う複雑さを理解しているため、主権国の領土へのいかなる種類の侵略と併合も認めないと、

カンボジアは小さな国として、すべての国連加盟国の主権、領土保全、政治的独立、および国連憲章の尊重を支持します。

と述べている。

UNGA の 193 の加盟国のうち、143 か国が決議を支持し、中国、インド、カンボジアの隣国であるタイ、ベトナム、ラオスを含む 35 か国が投票を棄権しました。

一方、シリアニカラグア北朝鮮ベラルーシの 4 カ国は、決議案に反対票を投じてロシアに加わった。

棄権したシリア、北朝鮮、ベラルーシはロシア軍が駐留し、同盟関係にあるロシア勢力圏に属する国である。一方、ニカラグアは革命によって腐敗した独裁政権を倒したサンディスタ(民族解放戦線)の政権で米国の圧迫に抵抗する国で、「敵の敵は味方」というキューバの立場と似ている。

また日本の友好国:タイの外務省は、棄権について説明を行い、タイが棄権を選択したのは、それが非常に不安定で感情的な雰囲気の中で行われたためであり、危機に平和的解決をもたらすための努力を損なうだろうと述べている。だが、これは表向きの説明で、タイはロシア人観光客が大挙して押し寄せる国の一つであり、さらにタイのプラユット政権は実質プーチン政権と同様に反対派活動家をテロで抑え込む軍事政権であり、ミャンマーの軍事政権とも気脈通じているという噂の絶えない政権である。ベトナム、ラオスはかつてのベトナム戦争以来のソビエト政権と友好関係にある国である。

国連の同決議は「世界を核戦争と世界経済崩壊の瀬戸際に追いやる可能性がある」と上記の報道官は述べている。

なおカンボジアのロシア大使館・報道官:ラファエル・イアンガレエフ氏は13日、カンボジアの姿勢についてコメントを拒否した。当然と言えば、当然の反応である。

掲載画像:Khmer Times

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