オンライン詐欺による脅威で、臓器売買の噂が止められぬ

タイに戻った女性の人身売買の被害者とされる者が証言した臓器売買は、本人の偽証が明らかになって罰則が適用されたにも関わらず、中国系マフィアや各国の反社組織が関わるオンライン就職詐欺の残忍さから、一向に「臓器売買」のおぞましい噂が払拭されず、広まっている。カンボジアの評判は悪化の一途で、政府当局は頭を痛めている。

外国人がカンボジアとラオス、で働くように誘い込まれ、給与が米ドルで支払われる高給の仕事を約束されたことに端を発する、「数千件」の人権人身売買事件の申し立てが各国で相続いている。これらの経済では現地通貨のパフォーマンスが低く、特にカンボジアがドル化経済であることを考えると、自ずと中国系マフィアにとっても一番の稼ぎ場所と化している。

匿名を条件に、アセアン諸国の警察当局者はクメール・タイムズにこのように語った。

これらの訴えはカンボジアの威信に大きな損害を与え、ASEAN 加盟 10 か国の少なくとも半分に被害者に関する訴えが相次ぎ、他の 2 つの国:ラオス、ミャンマーにも大きな損害を与えたと語った。

*ミャンマーは内戦状態でオンライン詐欺のミャンマーを目指すものはいない。またラオスは言わずとしれた内陸の小国で今や中国の「債務の罠」に陥ろうとしている経済小国、ここもまたオンライン詐欺で仕事に赴くところではないのは、東南アジアの若者なら常識で、その2つの国に職を求めることは先ずあり得ない。それなのにKhmer Timesは敢えて、カンボジアと並ぶかのようにラオス、ミャンマーという国を匂わせている。まさに「ためにする」記事である。忖度の行き過ぎた記事で、この詐欺問題は既に国際問題、このような忖度記事はかえってカンボジアの威信を貶めているように読めるのだが…。

Khmer Timesは匿名条件でASEANのカンボジアに対する反応を伝えているが、その記事内容は責任所在を曖昧しながら、暗にカンボジア政府の責任追及ー特に治安組織の能力ーをしているかに読める。

掲載写真:虚偽証言をしたタイ女性 画像;Khmer Times 

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