中国支援の海軍基地の近代化「前進」、「他人の意見を聞く必要はない」

昨日の19日の国内メディアの報道に、16日に中国から帰国したテア・バイン国防相は、政府はカンボジアの主権に関する「他の懸念に耳を傾ける必要はない」と述べ、北京の支援を受けてリーム海軍基地の近代化は「前進する」と述べたという。

明らかにレアム海軍基地の中国化に警告を発する米国を意識し、米国への反発する姿勢を示した

16日に中国から帰国した同国防相:バン将軍はプノンペン国際空港で記者団に語ったのは、「プレアシアヌーク州のリアム海軍基地の開発に関する懸念は新しいものではなく、それはカンボジアの主権の範囲内である」と指摘している。

「他の国(中国)からの支援を受けて開発する能力がある場合、主権のためにそれを行う必要があることは明らかです。主権を守るのに十分な能力が必要です」と中国の受け取りと米国の反応を意識し、「一部の西側諸国、特に米国は、海軍基地での中国の軍事活動について「深刻な懸念」を表明しており、この動きはカンボジアの主権を損ない、地域の安全を脅かし、米国とカンボジアの関係に悪影響を与えると述べている。しかし政府は、中国が海軍基地の近代化と拡大を支援している」と述べたが、ある意味で弁解じみた発言である。

米国の度重なる懸念表明に、カンボジアは中国にカンボジア海軍施設の一部に対する独占権を与えていることを否定している。時に、台湾海峡の緊張時の訪中であり、また中国債務の罠に陥ったスリランカの混乱、そこに来てインドが強く懸念しスリランカ政府に要請した中国の「スパイ船」寄航の受け入れなど、カンボジアも露骨な中国を忖度や米国への強気の反発のみで済ませるわけにはいかないアジア情勢の変化があることを考慮しなければならなくなった。米国がどうでるか、カンボジア政府は、国防相の発言とは別に慎重に見守っている。

掲載写真:国防省の中国からの帰国 画像:Khmer Timesより

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