中国国防省、レアム海軍基地のグレードアップについて弁明  7.1 付け

中国国防省・報道官は、「中国が支援しているカンボジアのレアム海軍基地(プレアシハヌーク州のレアム国立公園に隣接する小さな湾奥にある)のアップグレードプロジェクトは合法であり、第三者を標的にしていない」と述べた。「海軍基地のアップグレードと変革プログラムは、両国間の相互尊重と平等な協議の結果であり、中国軍とカンボジア軍の間の装甲艦の友情の象徴です」と同省・報道官:タン・ケフェイ上級大佐は述べたと、Khmer Tinesはチャイナデリーの記事を引用して1日、報道した。

同報道官はその談話で「68日に開始されたプログラムは、両国の国内法、および関連する国際法と国際慣行に準​​拠している」と彼は述べ、「第三者を対象としていない」と付け加えたという。

こうしたことに中国・国防省の報道官がわざわざ触れるところに弁明じみた言い訳が感ぜられる。

6月初旬、西側の当局者を引用したワシントンポストは、その報告書のなかで、「中国がその軍隊専用の海軍施設をカンボジアに密かに建設している」と主張している曰(いわ)く付きく海軍基地で中国による建設作業である。

一方で「カンボジア国防省は、海軍基地のアップグレードは、海軍の領土を保護し、海上での犯罪を取り締まるカンボジア海軍の能力を強化することを目的としていることを明らかにした」とカンボジア側の見方をわざわざ引用して同報道官は述べている。

さらに、同報道官は「下心のための通常の中国とカンボジアの協力を絶えず誇大宣伝している」という(ワシントンポストの報じた)報告書やそのような他の人々を批判したという。

相変わらず、中国の大国意識丸出しの下品な言葉遣いでの米国を念頭においた批判は、非難とも言うべきものである。火のない所に煙は立たないといったものに対する中国の野心を弁明する常套手段で、まさにロシアの嘘の常套手段に見慣れた人には、その同盟国たる中国の弁解でしかないと見えるだろう。

中国の同報道官の「包括的な戦略的かつ協力的なパートナーである両国は、オープンで透明な方法でさまざまな分野で協力している」という言明、プロジェクトは合法かつ合理的であると述べるほどその弁明自体が過剰な自己欺瞞に見えるというのが、米国を含む西側諸国の見方であり、特にベトナムは何も言明していないが、米国以上に警戒を強めている。ベトナム領フーコク島はレアム海軍基地を封じる壁のように鼻先に横たわっている。

最後に同報道官は、「彼らは厚くて色のついた眼鏡をかけているので、彼らは何も透明に見えません」とタンは言い、無責任なコメントをするのをやめ、「中国脅威」理論を誇大宣伝するのをやめるようにそれらの国に促したという。こうした謙虚さのひとかけらもない発言そのものが、ロシア同様に中国の孤立化の焦りとも思える。近年の中国外交部の談話は外交辞令を超えて大人げない対応や言辞は、国防相を含む政府全体の姿勢になっている。これを中国の自信の表れとみるか、空威張りとみるか、習近平政権の登場以来の中国の姿勢である。

伝統的にカンボジアは中国を立てながら、迎合して実利を取る姿勢に終始してきたが、それを親中一辺倒の屈服と見るのは偏った見方で、カンボジアの外交はそうした大国間の勢力争いの狭間を縫った外交に徹しているかに見える。隣国ラオス中国の債務の罠にはまった今、カンボジアはそれをじっと見つめながら学んでいかに見える

掲載画像:チャイナデイリーよりKhmer Timesが転載

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