再禁止:ミャンマーの軍事政権外相 ASEAN会議への出席を禁止

ミャンマー軍事政権が任命した外相:U Wunna Maung Lwinは、「(ASEANの)5点合意(5PC)」の進展がほとんどないため、カンボジアで開催されるASEAN外相会議(AMM)および関連会議への出席を今年の1月以来の2度目の出席禁止となった。

7日の午後、外務省の記者会見で、外務大臣でASEAN議長国特使のプラク・ソコン氏は、王国はすでにミャンマーに招待状を送り、外相に代わりに「非政治的代表者」を出席させるよう要請したという。要はミャンマー軍事政権に融和的なカンボジアの外交姿勢を認めず、ASEANとしての立場をミャンマー軍事政権に示したことになり、暗にカンボジアの外交姿勢に不信を示しているとも言える。

アセアンの交代議長として、カンボジアは第55回ASEAN外相会議(AMM)、ASEANポスト閣僚会議(PMC)、第23回ASEAN + 3外相会議(第23回APT FMM)、第12回東アジアサミット外相会議を主催する。 7月31日から8月6日まで、プノンペンのソカプノンペンホテルで開催された会議(第12回EAS FMM)、第29回ASEAN地域フォーラム(第29回ARF)および関連会議。ワナ・マウン・ルウィン外相は、カンボジアのミャンマー軍事政権への肩入れとも見られる融和的姿勢が、今年1月にASEAN諸国から批判が噴出し、急きょASEAN外相会議自体が開けなくなった。その後、会議は時期をずらして2月15日から17日までシェムリアップ州で開催された。その時、明確にミャンマー軍事政権の外相をASEANの会議に出席を認めなかった。

昨年2月1日のクーデターで、ミン・アウン・ライン上級将軍が率いる軍隊がアウンサンスーチーの国民民主連盟(NLD)政府を追放して以来、ミャンマーは内戦状態にある。「十分な進展がない限り、ミャンマーの参加は非政治的代表としてのみ制限されることにASEAN9カ国が同意したことを思い出させたい」とカンボジア外相:ソコン氏は述べた。

現在ミャンマーを統治している軍事政権である国家行政評議会(SAD)が、同外相:ソコンの要請に応じてカンボジアでのASEAN会議に出席するために「非政治的代表者」を派遣するかどうかは今のところ明らかではない。

誰もが解るように中立的な第三者機関というものは、ミャンマーに存在しない。そもそも現実は、ミャンマー軍事政権の傀儡組織か、抵抗する民主派、少数民族、そして住民の非協力組織しかないのである。そして日々、武力衝突が頻発し、軍による村への襲撃、焼却、虐殺が続いているのである。スー・チー女史への仕打ちは、軍部の殺さないまで死ぬまで監禁するという姿勢であることは明かであり、それも軟禁ではなく、刑務所内での施設ごとの監禁である。

掲載画像:ソコン外相、外交官に説明 画像:Khmer Timesより

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