気になるコロナ、大使館は日本人の感染増加中と注意を促す

カンボジアの国内報道では、政府広報の役割を担っているKhmer Timesは「20日連続で新規COVIDの症例がゼロであると記録」と報道しています。

だが、この報道自体に信用を置けません。強いて言うなら、「保健省の確認では20日間ゼロ」というもので、COVIDの感染、症例の実態とはかけ離れています。

カンボジアにおける感染は終息しておらず、むしろやや拡大している

在カンボジア日本大使館からの在留邦人宛の配信メール(6月25日付け)の「当地における新型コロナウイルス感染新規症例の発生状況について」では、次のような文面で注意を促しています。

カンボジア保健省が5月25日までの5日間に公表した発表によれば、5月20日から24日までのカンボジア国内の新規感染者数は0名でした(2021年10月1日(金)の発表から,PCR検査により確認された症例の数とされています。)。

これにより、カンボジア政府の公式発表によれば本日まで18日間連続で新規感染者数が0名との状況にあります。しかしながら、この間も在留邦人等の方が新規に陽性になったとして相談される事例が散見されており(ほとんどの方がワクチンを3回以上接種済です)、直近1週間ではその事例が増加傾向にあることから、カンボジアにおける感染は終息しておらず、むしろやや拡大している可能性が示唆されるところです。

こうした状況を踏まえ、在留邦人の皆様におかれましては、公式発表の内容に油断することなく、引き続きマスク着用、手指消毒や密の回避などの感染防止策に万全を期してください。

なお、PCR検査や抗原検査で陽性となった場合は自宅等での隔離が必要で、隔離5日目以降に無症状の日が3日以上続いたところで自身で抗原検査を行い、その結果が陰性であれば隔離は終了となります(以前は当局に通報し担当者の指示を仰ぐ必要がありましたが、現在は係る対応は不要です。)。

つまり、カンボジアでは、経済回復のためにコロナ入国規制を昨年11月15日以降、大幅に緩和して以来、COVID感染実態は現実には、保健省は感染数自体を把握する気はなく、それでいて「コロナゼロ政策」と言っているということです。親中政策でコロナゼロを唱えてはいても、中国とは全く異なる感染放置策でワクチン接種を拡大に政策の重点を置いています

カンボジアでは、コロナ感染防止や対処は自己責任

上記の在カンボジア日本大使館の配信メールで、重要なところは太字の部分です。

① 直近1週間ではその(感染)事例が増加傾向にあることから、カンボジアにおける感染は終息しておらず、むしろやや拡大している可能性が示唆される。

② PCR検査や抗原検査で陽性となった場合は自宅等での隔離が必要。

  隔離5日目以降に無症状の日が3日以上続いたところで自身で抗原検査を行い、その結果が陰性 

  であれば隔離は終了。

以上の点にご留意ください。要はこの地で居住する者は自己責任で対処せよということです。

ああ、何をか言わん、というところですね。気楽と言えば気楽だが、自己責任ですから、ご注意ください。

掲載画像:イメージ

 

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