保健省 値下げと喧伝するが、それぞれ州にいくつ郵便局があるの?
抗ウイルス薬であるモルヌルピラビルの需要は、Covid-19の症例数、特にオミクロンが急速に拡大しているにもかかわらず、価格が依然として多くの人々にとって高額(郵便局以外は限度額60㌦だから、何も変わっていない!)で、各州では安価なっていても、そもそも購入できる郵便局があまりに少ない数である。依然、モルヌルピラビルは高価で地方では州都の郵便局でしか買えない。
市販されているのは首都プノンペンのみという悪寒が走る事情である!
保健省は、すべての州の人々が薬にアクセスできるようにしているというが、一般の人からすれば、郵便局まで行ってられない、というのが実情であろう。
州都しかない郵便局、高いだけが問題じゃない
郵政省の報道官:So Visothyは13 日、「プノンペンの薬局と一般市民は州で直接薬を購入でき、州では郵便局で購入できる」と述べたが、こればアリバイの作りのような発言、コロナ感染者の重症化を防ぐなら、最も感染者の多い、プノンペンこそ郵便局販売をやめさせ、一般の人がアクセスしやすい市中の薬局や診療所に郵便局は直接全てのモルヌルピラビルを卸すべきであろう。
また、地方にいかがわしい薬局が多いなら、郵便局での販売を残すというのなら解るが、各州で市販を許さない事情がまるで理解できない。プノンペン都は悪名高い二重価格、地方の各州は州都ぐらいしない郵便局で独占価格というが、抗コロナウイルス薬を民間製薬工場に委託しても流通で目詰まりすることは目に見えている。なぜ?、多くの人はこれって官庁の利権争いでは見えている。
価格の引き下げは、多くの人々、特に貧しい人々がその高い価格のために薬を買う余裕がないという不満に応えたもののようであるが、バッタンバン州知事のソク・ルー氏は同日、「タイから帰国した移民労働者による輸入事件を含め、コミュニティには400件以上のオミクロンの感染がある」と述べた。「伝染性の高い変異型オミクロンが流行しており、報告される症例が増えるでしょう。感染した人々のほとんどは在宅治療を受けていますが、彼らはモルヌルピラビルを購入しておらず、代わりに症状を治すのに役立つ安価な薬を入手しています」と述べている。こうした各州の実態を保健省はどれほどつかめているのか。
フンセン首相が進めたモルヌルピラビルの国内工場生産も下級官庁のサボタージュにあっているかのようで、これはけして国民のせいではない。Khmer Timesの報道では、「感染者はモルヌルピラビルカプセル200mgを買う余裕がないので購入していない」、「それは懸念事項です」と述べてる。
同バッタンバン州知事は、
州立Covid-19治療センターでさえモルヌルピラビルが郵便局留めで無提供
また同バッタンバン州知事は、州立Covid-19治療センターにさえ、郵便局にあるようだが同センターでは提供しない(事実は、できない!)と述べている。
「感染者が完全にワクチン接種されている場合、症状は軽度であり、より早く回復する可能性があります。ワクチン接種を受けていない人や根本的な健康状態にある人を心配している。」
「感染したタイから帰国した出稼ぎ労働者は州のCovid-19治療センターで治療を受けており、センターにはモルヌルピラビル薬が提供されていないため、漢方薬で治療されている」という驚くべき実情を述べている。これは事件が急増した8月以来続いていると付け加えた。
またオッドーミアンチェイ州知事ペンコサルは、同日、「3月初めからオミクロンの症例の増加に気づいており、しかし感染者は推奨薬のモルヌルピラビルを服用していない」と述べた。
同州副知事:ンゴール・メンクロウン氏は同日、
「州内には500以上の確認されたオミクロンの症例があり、モルヌルピラビルの購入者は少ないにもかかわらず、特に症状が軽度の場合は、より安価な薬を購入する人が多い」と述べている。
フンセン首相の呼びかけで始まったコロナとの闘いは科学的な根拠があっても、それは行政当局のアリバイ作り、利権対立、サボタージュともいえる行政の非能率によって非科学的な状況にあるようだ。