政府系メディア:Khmer Timesによる在カンボジア外国人への注意を促す報道である。2人の容疑者が3月11日夕方、プノンペン都ロシアン市場地区で外国人男性からiPhone携帯電話を強奪(引ったくり)事件が発生した。
事件は3月11日午後5時50分、プノンペン都チャムカルモン地区トゥールタムポン区1番街460番地の家の前で起こったという。2人組の泥棒は被害者の手から電話を強奪、被害者は2人組の泥棒を追いかけて電話を取り戻そうとしたというが、取り返せなかったようである。
同報道によれば、プノンペンのロシアン市場付近は、電話や鞄のひったくりの被害者が多く、また市場地域では多くの外国人が住んでいることもあり、注意が必要であるという。
国籍は明らかにされない被害者の説明によると、突然バイクに乗った2人の容疑者が現れ、引ったくりられた時、被害者は電話で友人とチャットしていたという。
プノンペンでの強盗、引ったくり、置き引き等は日々起きているというのが、地元の人や在住外国人には肌感覚である。日本の大使館から安全情報では同事件の被害者のように追いかけることがないように呼びかけている。事実、ピノンペン・リバーサイドのナイトマーケットで日本人がバック引ったくりに遭ったときとっさにバックを守ろうとして銃器で腿を撃たれたという事件も過去にあった。また、こうした事件、警察に届けても金銭や物が返ってくることや犯人が確保されることはほとんどないため、地元民さえ警察に届けることが少ない。外国人が警察に届ける場合は、海外旅行保険加入者で、保険適用のために事件の証明書が必要であるからに過ぎない。
要は泥棒に隙を見せない、危険な場所、時間帯があるという自覚など自己責任となる。プノンペンで泥棒被害に遭ったことのないカンボジア人世帯の方が少ないというのが常識である。日々起こっていることである。
掲載写真:iPhoneの引ったくりに遭った被害者 画像:Khmer Times