このほどプノンペン都、カンダル州、ケップ州は、和平成立(1991年)からようやく国内で最初の対人(AP)地雷除去区域であると宣言され、今年末までにさらに4つの州が地雷除去区域の完了に加わる予定である。
地雷は埋めるのは手軽だが、その撤去には膨大な時間と費用が必要であることが解る。人が埋め、人が撤去する、実に愚かな事である。さらに撤去作業で何人もの作業員の死亡や重症がでている。
カンボジア地雷撤去センター(CMAC)の局長であるHeng Ratana氏は、CMACの専門家が首都とカンダル州、ケップの地雷を無事に片付けたことを確認した。
カンダル州には64ヘクタールの面積を持つ3つの地雷原があり、ケップ州には合計69.8ヘクタールの8つの地雷原があり、プノンペン都には合計125.7ヘクタールの14の地雷原があった。プノンペン、カンダル州はまさにカンボジアの中心州でその大部分は低湿地帯である。またケップ州はカンボジアでも最小の州である。他の山地、丘陵を含む大きな州の地雷撤去は実に容易ではない。
またCMACは、地雷撤去完了が宣言されたからといって、それらの場所が不発弾の危険から解放されてたという意味ではない。という警告が出している。
なおCMACは、2022年末までに、プレアシハヌーク、カンポット、カンポンチャム、タケオの各州の地雷を一掃することを目指している。
全て危険地域から地雷を全て撤去するのは不可能だといわれている。
掲載写真:地雷撤去作業 画像:Khmer Times