タイは、コロナウイルス感染の減速に対応して、2月1日からワクチン接種を受けた到着者に対する「テスト・アンド・ゴーTest&Go」方式の隔離免除を再開する、とCovid-19状況管理センター(CCSA)は20日、発表した。
再開にあたっては、対象をすべての国と地域に拡大する一方で、到着後に1度だけだったPCR検査の回数を増やし、一定期間に2度受けることを求めている。
昨年11月から始まったタイの「テスト・アンド・ゴー」は新型コロナのオミクロン株の流行を受け、12月21日から新規受付を停止していたが、オミクロン株による感染拡大が落ち着き、早期に減少に転じると予測すると判断し、観光業への打撃と感染拡大のリスクを天秤にかけ、「テスト・アンド・ゴー」の再開に踏み切ることになった。
2月からサンドボックス方式の対象地域も拡大
また、入国後にホテルではなく指定地域で検疫隔離を行う「サンドボックス」方式は2月1日から、従来の南部プーケット県、パンガー県、クラビ県、スラタニ県(サムイ島、パンガン島、タオ島)に加え、東部チョンブリ県(パタヤ市など)、トラート県(チャン島)を指定地域とするなど対象地域を拡大する。
同サンドボックス方式では、完全にワクチン接種した訪問者は、タイの他の地域への旅行を許可される前に、特定の指定された場所で7泊する。その後の国内旅行が可能である。この方針は、プログラムの下で入国する人々が到着時と5日後に再びテストすることを要求し、彼らの所在を追跡することに同意していると、CCSA・報道官:Taweesilp Visanuyothinは記者会見で語っている。
なおタイ政府観光庁は、2022年に約500万人の外国人観光客がタイを訪れると推定している。
カンボジア 「ニューノーマル」で隔離無し入国を継続中、だが観光客は無し
一方タイの隣国カンボジアは、11月15日から隔離無しの観光客再開に隔離無しを踏み切っているだが、肝心の中国大陸からお客が来ず、他の外国人入国者も観光客ではなくビジネス客がほとんどである。タイの外国人観光客受け入れプログラムのような観光産業に寄与するようになるにはほど遠い状況が続いている。
*下の記事をご参考にしてください。
掲載写真:テスト アンド ゴー 画像:タイ観光庁