1日前にフンセン首相が米国の武器禁輸措置にたいして激しい言葉で反発した声明が出て、早速中国が応援を買ってでて声明を発表したかと思うと、今度はカンボジア外務大臣が逆にアセアンに対して米国の支援を感謝すると言い出す。カンボジア政府としては、カンボジアとアセアン議長国の立場とは違うということなのだが、対外的な受け取り方は中国とて危ういバランス外交(綱渡り外交)見えるであろう。
さてカンボジア、2022年のASEAN議長国としてのカンボジアの役割と、ASEAN共同体の取り組みを加速し、ASEANの対外関係を促進するために米国の支援を歓迎した。同発言は、12月に外務国際協力省(MFA-IC)で行われた米国国務省参事官のデレク・コレット氏との会談で、プラック・ソコン副首相、外務国際協力大臣によってなされた。 プラック・ソコン副首相といえば内務大臣を兼ねており、言わば政権のNo.2である。
副首相はカンボジアがASEAN議長国に就任する用意があることを表明し、3つのASEAN共同体の柱におけるカンボジアの優先事項を強調した。また、「ASEAN ACT:課題への取り組み」というテーマは、地域内外の平和と繁栄を維持するための「一体感」の高い団結家族としてのASEANの精神を促進することを目的としていることを強調した。彼はまた、ASEANの中心性と地域の平和と繁栄を支持するという米国の継続的なコミットメントを歓迎したという。
掲載写真:ソコン副首相と在カンボジア米国大使の会談 画像:Khmer Times