カンダル州警察は、9月12日、カンダルスタン地区Boeung Khyang自治区にある新プノンペン国際空港建設現場での土地紛争をめぐって抗議者と衝突した後、30人を逮捕した。衝突により13人の将校及び、多くの抗議者が負傷したという。
カンダル州政府によると、9月12日の朝、約100人のグループが現場に集まり、タイヤなどを燃やしながら警官を抗議したという。抗議者たちは、警察に向けて、パチンコを使って石と火炎瓶を投げたともいう。それに対して、警官は催涙ガスで抗議者を解散させ、30人を逮捕したと述べた。彼らはカンダル州警察署に尋問のためにレン応された。
州知事のKong Sophoanは、9月13日、空港建設現場での問題を防ぐために当局が約400人の警官を配置したとThePostに語った。しかし、それに対しの抗議者たちは怒りを増し、警察の規制に対して13人の警官に負傷を負わせ、場合によっては入院を必要とする重傷を負わせたというものだが、ここで報道内容に不審をもってしまう。
抗議者が100人余、それに対し400人余の警官の前もって配備、まさに衝突が起きることを予見するような警備状況。さらに抗議者が激しい抗議に出て逮捕者も辞さなかったはそれなりの理由があるはずである。約400人の警察官の配備はそれだけでも過剰警備にごり押しの感がある。
州知事ソフォアン氏は、州当局は、法的原則に従ってプロジェクトサイトの人々の土地問題を解決していると述べた。まず、人々は自分たちの土地を州の土地と交換し、次に州は原則として1平方メートルあたり8ドルで土地を購入します。
土地紛争に巻き込まれた300以上の家族の代表であるキムソマリーは、衝突の前に約200人が建設会社の機械がまだ紛争中の土地を片付けるのを止めようとしていたが、約400人の警官がバリケードを築くいてて侵入を防ぎ、口論が起こった、という。
「この暴力は、その地域を封鎖し、機械が私たちの土地を片付けるのを妨げた警察によって引き起こされた。それで人々は怒り、そして衝突が起こった」と彼女は言った。
彼女は「関係する300以上の家族のうち16だけが、平方メートルあたり8ドルを受け入れることによって州庁舎の問題を解決することに同意し、残りはそのような合意をしなかったと付け加えた。」とP.P.Postの取材に答えている。
さらに彼女は、「建設現場の土地の市場価格は現在1平方メートルあたり100ドルを超えているため、8ドルの申し出を受け入れることができないと述べた。彼らは1平方メートルあたり80ドルの妥協案を要求しています。」という。
上記のように州知事の言い分と抗議者の主張は大きくかけ離れ、400人余の警察官の配置じたいが大事であることがわかる。
掲載写真:抗議者たち 画像:Khmer Times