タイとカンボジアは、コロナウイルスで非常に伝染性の高いオミクロン株が着実に増加している。3日のKhmer Timesのニュースはタイとカンボジアのオミクロン症例は「反比例」と評しているが、カンボジアへの入国者数が少ないのだから、こういのを「愛国フェイク」に等しい。4日の時点で75人だったが、5日には94人となっている。タイ、ベトナムを腐すような表現はカンボジアを代表するメディアの英語版として見っともない。国民の生命に関する情報は事実に即して報道してもらうだけでもよい。
4日現在までに、タイは2062症例を記録し、そのうち入国検疫1105人、国内が957人である。カンボジアは火曜日の時点で75のケースを記録、5日に94症例と着実に増加している。これらはすべて、プノンペンとシェムリアップに到着した乗客の入国検疫での検査結果を含んでいる。
タイは、2022年1月1日土曜日だけで、189人がオミクロンに対して陽性であり、そのうち68人が外国人で、121人が地元(市中感染)で発見されたと報告されている。オミクロンの症例は、タイの全国47の州に拡大している。
カンボジアの症例はすべてオミクロンの変種で海外から戻ってきたため、治療のためにプノンペンとシェムリアップに限定されており、すでに少数だが回復しているという。
タイ、オミクロン症例累計2000超、国内感染が入国検疫を上回るは時間の問題
日本は第6波に
問題は、カンボジアの公式発表の数値の信用度、検査度である。タイの場合、国内感染が入国検疫を数で上回るのはここ数日であり、日本では5日現在で、オミクロン株感染の第6波が始まったと見るべきであろう(5日時点 日本政府はまだ認めていない)。
カンボジアはオミクロン株の蔓延時間の問題である。現時点ではフンセン首相の指示で自宅療養は禁止であるが、感染者が急増すれば自宅療養は解禁になるであろう。保健省の公式発表がどうであれ、「自宅療養解禁」時が医療の限界→崩壊のひとつの目安になると思われる。
その時は、5日以降の日本のニュースが、在カンボジア日本人にとって遅れて始まるカンボジアのオミクロン症例への対策となるなるであろう。在カンボジア日本大使館からの配信メールを待っていては遅い。海外では<自助・自衛>しか手立てはない。オミクロンはデルタと違って発症しやすい、まずだるさ、無気力に発熱が加わったら、地力の簡易検査である。その後どうするかは、は各自の判断である。カンボジアでもデルタ株で発症した日本人の多くはそうしてきた。
掲載写真:Khmer Timesより