2024年 チクングニア熱の症例が前年比で74%減少

保健省国立マラリア・寄生虫学・疫学センターの報告書によると、カンボジアにおけるチクングニア熱の症例は2023年と比較して2024年には74%減少したことが明らかになった。

国立マラリア・寄生虫学・疫学センターのホイ・レコル所長は、2024年にはプノンペンと地方全域でチクングニア熱の症例が63件発生し、2023年の238件から74%減少したことを確認した

レコル所長は、チクングニア熱は男女とも(女性62%、男性38%)、あらゆる年齢層に影響を及ぼし、15歳以上(57%)の罹患率が最も高く、次いで5~15歳の子供(32%)、5歳未満の子供(11%)となっていると付け加えた。

同デング熱に関しては、レコル所長は2024年の症例数が18,983件(人口10万人あたり1,084件の発症率)、死亡者数が46人(致死率0.24%)と報告した。デング熱の症例数は2023年の35,390件から約46.3%減少し、死亡者数も2023年の99人から53.5%減少した。

同所長は、2024年には人口の約74%(5万人以上)がデング熱の感染から守られると述べ、予想感染者数は約7万3000人だった。

また、マラリアについては、レコル氏はマラリア撲滅の最終段階は2025年末までに達成されると予想されており、熱帯マラリアは2025年に撲滅される予定であることを確認した。

カンボジアでは2024年にマラリア症例が355件しか報告されておらず、2023年と比較して74%減少している。

レコル氏は、クラティエ州とストゥントレン州で1,194人を対象に実施した調査に基づき、2024年の住血吸虫症の有病率は0.4%で安定していると指摘した。世界保健機関の定義によれば、カンボジアでは住血吸虫症はもはや公衆衛生上の問題とはみなされていない

タン・エアン氏は専門家らに対し、国家戦略計画に沿って、特に年末までにデング熱とマラリアを撲滅することを目指し、症例数を減らし死亡者を防ぐため引き続き懸命に取り組むよう求めた。

*カンボジアで一般的にデング熱は蚊を媒介とする感染症で、3種類があることが知られている。デング熱は一般のカンボジア人には子どもの病気として知られ、一度かかるとその種のウイルスには免疫となるが、多い人で3種罹患する者もいる。上記のチクングニア熱の症例はデング熱の一種である。

掲載写真:保健省国立マラリア・寄生虫学・疫学センター

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