世界自然保護基金(WWF)大メコン地域が2023年に発表した報告書によると、2021年と2022年に大メコン地域で380種という多様な新種の維管束植物と脊椎動物が発見されたという。
このうち、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムでは2021年に175件、2022年に205件が記録されたと同関係者は指摘している。それだけ、未だ人跡未踏の地や調査が及ばない地域が残っているということであろう。
報告書によると、290種が植物、46種が爬虫類、24種が両生類、19種が魚類、1種が哺乳類である。その中には、保護色が変わるトカゲ、親指の太いコウモリ、有毒な「女神」ヘビ、マペットのような蘭、苔のような皮膚を持つアマガエルなどがいます。
新種のうちほとんどの158種を登録したのはベトナムで、次いでタイ、ミャンマー、ラオス、カンボジアが続いたという。
「大メコン川には、地球上で最も象徴的な種や絶滅危惧種が生息しています。ここでは新種が驚くべき頻度で発見されており、1997 年以来 3,300 種を超えている」と報告書は述べている。
掲載写真:WWFの報告書より