2000万回分のワクチン接種の見込みが立つ 財務次官が言明

カンボジアは、国民に接種するために、2,000万回分のCOVID-19ワクチンを接種する予定であり、その約半分は寄付金によるもの、という。

この発言は、28日朝、経済財務省・事務次官:Vongsey Vissoth氏がプノンペンで行われた記者会見で語られた。

同氏にとれば、第1段階では、カンボジア人はCOVAX(WHO提唱のワクチン調達方法)を通じて700万回分のワクチンを受け取り、2月までに中国から到着する予定の寄贈の100万回分のワクチンを受け取り、さらに。オーストラリア政府から提供された助成金で300万回分のワクチンを購入するという。「今のところ、エイズと寄付を通じて1,100万回の線量を受け取ることになります」と同氏は述べている。さらに「フンセン首相がインドにワクチンの寄付を要請したのに対し、サムデックティーバン国防相はすでにロシアに同じ要請を行っているので、もっと多くのことができます。」とも語った。残りの2,000万回分は、中国からの助成金、カンボジア政府の準備金、そして今日までに5,700万ドルに達した公的寄付で購入されるという。

接種に至るには課題が山積、時間がかかるであろう

同財務次官が「ワクチンを接種するかどうかは、カンボジアにとってもはや問題なのではなく」「私たちが現在直面している課題は、保管施設の建設、ワクチンの輸送、およびワクチン接種を志願する人々が登録するためのプラットフォームを構築することです。」と述べているように、カンボジアにおけるワクチン接種はまだ確保の見込みの段階で、課題が山積しているというのが現状である。

日本ですら2月末にはワクチンといったニュースが1月半ばに流れたが、ワクチン接種担当の河野大臣は、「接種は早ければ、4月1日から」と述べているようにあくまで「早ければ」というの条件付きで4月に始まればというのと同じである。日本ですらこの状況だから、カンボジアでは直面する問題が山積しているなか、具体的な接種がいつ始まるかの目途は立っていないのが現況である。確保の見込みである2000万回分もワクチンは期間を開けて2度接種するのが常識だから行き渡る予定は1000万人分以下となる先の2019年国勢調査ではカンボジア人口約1560万人である。

日本でのワクチン接種が行き渡るようになっても、他の中進国や途上国でのワクチン接種が行き渡らない限り、コロナ以前の旅にはならないというのが常識である。カンボジアが開かれるのだろうか。

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