15日、より感染性の強い新型コロナウイルス(COVID-19)が入国検疫で3人確認された。政府はイギリス型変異種がインドと中国からカンボジアに飛んだ3人の外国人であると確認している。2月3日にシンガポールを経由してインドからカンボジアに入国した28歳の男性と23歳の女性、2月7日に中国から韓国経由で入国した23歳の中国人女性である。中国はコロナに打ち勝ったと喧伝しているのだが、インチョン空港での感染か?定かではない。
WHOによると、新しい変異種は世界80か国以上で検出されている。またイギリス型変異種とは別に、世界はこれまでにCOVID-19の他の2つの変異種がある。これは南アフリカ型変異種とブラジルの変異種である。
1月、タイではアフリカからの帰国者から南アフリカ型変異種を確認
また同日、バンコクポストによると、タンザニアからのタイ帰国者で、ワクチンに耐性があると危惧されている南アフリカの亜種が1月初めて検出されたという。
日本 入国検疫では発見されず、既に変異型市中感染が発生中
12月から日本では入国審査で次々とイギリス型変異種が発見されたが、既にその時は入国検疫で発見されぬまま、東京都内で発見され、1月には埼玉で変異種のクラスターが発生している。一向に増えない、否、増やさないPCR検査で実情は「With コロナ」と都知事が言い出した時は既にコロナ対策では策が尽きた市中感染放置策の結果である。
もはや日本もワクチン頼みが神頼みとなっている。欧米より2か月遅れの接種で17日から開始予定、12日に37万回分(ファイザー製ワクチンは一人2回接種)が到着した。が、未だ約19万人弱分のみを確保したに過ぎない、つまり総人口の0.0016%。「全人口分の確保、確保」と日本政府が喧伝してもそれは契約したに過ぎないのである。この1年、「もたもた・おたおた」に慣れすぎてしまって、いまだ神頼み状態である。それと次々変異するウイルスにワクチンの有効性がどうなるか、この点は道である。
*掲載画像:空港検疫イメージ 画像:Khmer Times