10月から入国規制を緩和:隔離期間を7日間に
タイ政府は27日、新型コロナウイルス対策として入国者に義務付けている2週間の隔離に関し、ワクチンの接種完了などを条件に、10月1日から現行の14日間を7日間に短縮することを決めた。これは、ビジネスや観光であれ一律に入国規制を大きく緩和したことになる。
11月に、バンコクを含む5都市で「サンドボックス」によって外国人観光客を
一方、首都バンコクや北部チェンマイなど主要観光地を、プーケットやサムイ島で7月から実施しているサンドボックス方式で11月中にワクチン接種に隔離免除する方針を打ち出している。
隔離免除は7月に南部のリゾート地プーケットで始まっており、サムイ島が加わり、11月にはバンコクを含む5都市に拡大、更に12月には中部アユタヤなどに拡げる予定である。これは、一般の入国者ではなく海外からの観光客(但しワクチン接種完了者)に適用される。こうして対象を徐々に広げて観光客を呼び戻し、新型コロナで低迷する経済の再生につなげる考えである。
そうしたバンコクなど5都市を隔離無しに開放するためには、次のような条件を付けている。
「バンコク・サンドボックス」では、
・都民の70%がワクチン接種を完了
・感染者数の減少
・入院患者数の減少
という条件である。先ずはタイ政府は、開放のためにワクチン接種を普及に努めている。
8月中旬に2万3000人を超えたタイの1日当たりの新規感染者は、最近は1万人程度に減っている。だが再び増加に転じれば、隔離免除が見直される可能性もある。
掲載写真:サイアム・スクエア 画像:タイ政府観光庁