10人の「母なる自然」の活動家に長期の懲役刑

プノンペン都裁判所は7月2日、NGO「マザーネイチャー」の環境活動家10人に、2021年に政府転覆を企て、ノロドム・シハモニ国王とフン・セン前首相を侮辱した罪で有罪判決を受け、6年から8年の懲役と各2,500ドルの罰金を言い渡した。

被告は、サン・ラタ(27歳)、ロン・クンテア(23歳)、フォン・ケオラスメイ(20歳)、イム・リアン・ヒ(32歳)、トーン・ラタ(29歳)、リー・チャンダラヴス(21歳)、ポック・クイ(24歳)、ベン・ピセト(25歳)、レイ・ラクサ(23歳)、スペイン国籍のアレックス・ゴンザレス・ダビッドソン(41歳)と特定されている。

オウク・レスクンテア裁判長の氏は、ラタ、クンテア、ケオラスメイ、チャンダラヴス、クイ、ピセト、ラクサの主要活動家の各氏に、懲役6年と約2,500ドルの罰金を言い渡した。

なかでもゴンザレス・ダビッドソン、ラタ、リアン・ハイの3人は、この事件の首謀者と判断され、懲役8年と罰金2500ドルをそれぞれ言い渡された。被告らは刑法に基づき国王に対する陰謀と侮辱の罪で起訴されたという。

彼女は、2021年5月にゴンザレス・ダビッドソン氏が海外に住んでいた際に、カンボジアの若者たちとのズーム会議に参加し、フン・セン氏と国王を侮辱したと指摘した。

プノンペン都警察犯罪捜査課副課長のリム・キムヘン中佐は、判決が言い渡された2日の朝、被告のうち5人が裁判所の外で逮捕されたと述べた。

同氏は、「逮捕後、警察は彼らをプレイ・サール刑務所に連行し、刑期を開始した」と付け加えた。また「警察は裁判所の逮捕状に従って、逃走中の他の有罪判決を受けた者たちを捜索している」と語っている。

人権団体アドホックの上級監視員イ・ソクサン氏は2日、活動家らに対する判決は不当だと述べている。

同氏は、活動家10人全員に対する告訴を取り下げるよう裁判所と政府に要請した。「彼らの逮捕のニュースは、国際舞台と地域全体でカンボジアの名誉と評判に影響を与えているからだ」とも述べている。

掲載写真:Khmer Times掲載

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