保健省は3月1日朝、<2月20日市中感染事件>関連の28日(日曜日)に新規感染者14人の確認を発表した。
政府からの発表を一手に引き受けている感のあるKhmer Timesは、この発表を受けて「わずか14の新しい陽性症例で減速した」と記述しているが、第1波、第2波のコロナ感染の時ならこのニュース、噴飯ものか笑止である。わずか1週間で300人近くの感染者を確認し、その9割超が中国人であるというのはカンボジア政府、国民にとって驚きであり、異様な市中感染事件である。
前日比で減っても再び増えないとは言い切れない、カンボジア政府も保健省も楽観しておらず、現に前日の午後、フンセン首相を議長に緊急閣僚評議会を開き新たな防疫対策の新たな法案を承認している。この法案はつまびらかではないが、より強い権限で対策が可能になると予想されている。
また、20日朝の段階で封鎖箇所が全国77か所であるが、事実はさらに増えている。例えば、プノンペン都ボンケンコン2地区のモニヴォン通りと交わるSTRRET320を西に入ってすぐの所:SOHO Hotelが28日の夕方に閉鎖、所謂感染スポットになった。さらに新規感染者14人の感染者の内訳は、中国人13人、カンボジア人1人となっており、今回の市中感染が異様な様相であることに変わりはない。同事件関連の感染者は累計316人となった。
また保健省は、入国検疫でインドネシア国民1人の感染を確認している。
*掲載写真:(以前のもの イメージ) Khmer Timesより。