<2月20日市中感染事件>関連で新規感染者が64人 2日間、最大感染人数を更新ーじわりと地域社会に感染浸透ー

保健省は10日朝、<2月20日市中感染事件>関連で新規感染者が64人になったこと発表しました。これで感染者累計計613人になった。これは、昨日に続き、1日当たりの感染者確認では最大人数を更新したことになります。

新規感染者の64人の内訳、カンボジア人39人で、中国人23人ベトナム人2人となている。場所別ではプノンペン都26人カンダル州が30人プレイベン州5人シハヌークビル2人、そして初めてシェムリアップ州で1人の感染が確認された。その結果、同事件関連で塁計613人となっている。これでカンボジアでの新型コロナウイルス感染者の確認は累計総計1,124人に達した。

地域別感染者の内訳では

・プノンペン都26人のうちカンボジア人25人で、ベトナム人1人です。

・カンダール州の30人うち、中国人20人、カンボジア人10人です。

・プレイベン州の5人のうちカンボジア人4人で、ベトナム1人です。

・シアヌークビル中国人2です。

・シェムリアップ州初の感染者は、カンボジア人1人(32歳の女性)です。

以上ですが、カンボジアでの地元メディア・英語版での報道では、Khmer Timesの新規感染者は掲載されている数字に誤り、Phnom Penh Postは記事は短く、詳細は把握できていないが、数字に誤りはない。

10日現在、事態は深刻であり、医療も逼迫している

・10日現在のカンボジアの新型コロナ感染者数の人口比の感染率でカンボジア0.0008死者0 ベトナム0.0003 、死者35人 タイ0.0004 死者85人 日本=0.0035 死者8366人(NHKニュース・特設サイト・新型コロナウイルス、Wikipedia 参照)で、カンボジア感染率はベトナム2倍超、タイの2倍超となる。さらに第3波=<2月20日市中感染事件>は全感染者累計の半分を超えている。小国カンボジアに大きな負荷となっている。

3月9日の新規感染者、中国人の感染者数よりもカンボジア人の感染者数が初めて超えた。つまり<2月20日市中感染事件>は中国人コミュニティー事件そのものであるが、じわりじわりと地位社会に浸透し、地元民の無症状感染者の移動で地域的に広がってきた

プレイベン州の3日間で累計17人、そして詳細は解らないが昨日のカンダル州での30人、中国人が6割を占めていることからナイトクラブでの大規模クラスター発生である、ように思える。

そして相も変わらずの外国人感染者の身勝手さの続発である。これほど、外国人に対する矢継ぎ早の法的拘束の強化は2月20日依然、20年以上なかったことである。

カンボジア当局が第3波発生の初期のころか外国人の非協力、抵抗、脱法行為に遭っていたことは確かな事実である。まさに欲望自然主義そのもの姿である。特に中国大使館からコメントが欲しいところだが、「環境時報」では一部の中国人が悪い、迷惑だと在カンボジア中国人の記事があるが、それ以外で中国国内同様の同胞への締め付けや厳格な指導が行われているのか、地元メディアにはそうした情報がない。

ここは、外国であり身勝手な考えは厳に慎む

そして最後に、カンボジアの医療体制は脆弱であり、また医療従事者のポスピタリティーの低さは確かであるが、強制隔離措置や強制検疫で劣悪な環境と受け取る在カンボジア日本人も多い。それで居酒屋談議になる姿を見るが、節度が欲しい。無知で身勝手さ者は醜い。外国人であるがゆえに地元カンボジア人よりも検疫施設、隔離ホテルで優遇されているのは事実である。少なくともカンボジア人以下の扱いを受けることはあり得ない。そして「私たちが外国人である」という自覚が必要であり、その国の法律が適用される。外国では「自助」でほとんど生きていく覚悟が必要である。

検疫施設が劣悪と感じられようと、日本では病院にも入れず、ホテルすら手配されずのたらい回しで苦しみのたうち周りながら一人死んでいった人が今年1月段階で150人超もいた。未だ脆弱な医療体制やホスピタリティーの低さのカンボジアだが、それでも感染者の死者が一人も出ていないことは、大したものである。

*掲載写真:フンセン首相の強力な指示で感染者用病院に改装された旧グレートデユーク・ホテルに検疫センターから患者を運んで続々と到着する救急車 画像:Khmer Times

 

 

 

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