
プノンペンは危ない、感染リスクが格段に高くなった
保健省は21日午前、新規感染者47人を確認を発表しました。その内訳はプノンペン都37人で全員カンボジア人です。その内10歳未満の子供が6人含まれている。累計715人となった。
プノンペン都、地域住民の感染爆発の段階に
これは既に感染制御が困難な状況で、全員カンボジア人という結果は、中国人コミュニティ―と夜遊びスポットから地域住民の感染よいう憂慮すべき第2ステージに入ったと観るべきだろう。感染リスクは格段に高くなった。これが、政府や地元メディアが何度も報じている外国人感染者の非協力、止まらない密入国者によるなら、実に腹立たしい。
カンボジアでの地域住民の感染爆発の段階は、日本でいうならば昨年4月の第1回緊急事態宣言の状況に近い。日本の場合、感染経路が追えず検査も普及せず、なし崩し的に解除となったが、その結果感染状況を制御できぬままその後来る何回かの波は第1回緊急事態宣言以上の感染状況なのに宣言基準を緩めることでやり過ごし(もはや都庁や通天閣が赤色になったて話題にもならない)、その結果1月の緊急事態宣言に至ったが、目立った成果もあげられず、人心の疲弊のみが目立つ結果に至っている。既に感染経路を追うのは資源の無駄(神奈川県知事 11月)となった結果の追認であった。
カンボジアの厳罰化への流れは、「何とか感染経路を追い詰め、感染源を0にしよう」という対策でベトナムの成功例に倣ったもの、それでいて中国のような強権締め付けに比べ柔軟ーその柔軟さを外国人の非協力に利用された面があったのが今回の第3波ーである。この点についてはコロナ対策では王道である。
カンダル州、カジノ地区で中国人5名、カンボジア人2名
カンダール州では7人、中国人5人とカンボジア人2人である。累計245人となった。
シハヌークビル 中国人2名
プレアシアヌークビル州は、中国人2人である。累計150人となった。
シェムリアップ、2人目の確認

シェムリアップ州シェムリアップ市のサンカットコルクチャク
また、シェムリアップで新たに感染者1人を記録、カンボジア人である。同州で累計2人となった。
なお、<2月20日市中感染事件>関連では累計1162人となった。
また、3月19日に中国からカンボジアに到着した3歳の女の子1人の輸入症例も確認された。いったい、72時間以内のPCR検査はどうなってるのか、と思わざるを得ない。これでカンボジアの累計総計1680人に達した。
既にプノンペン都、変異種の跳梁か
昨日のWHOは保健省との共同声明で、最近の新型コロナ発生は、変異種(B.1.1.7バリアント)が原因である可能性が高いと述べている。だが、13日の変異種12症例以外、変異種の関わりを示すエビデンスのないまま(13日以降、発表なし)の危険リスク呼びかけは、今一信用性を欠く。
*21日午後の段階で午前中の保健省の発表報道に誤りがあったとの報道があり、それに基づいて数値を訂正しました。
*掲載写真:西部タイ国境に接する辺境パイリン州でも検疫が行われている。 画像:地元メディア