編集方針の変化とアクセス数
本サイトを訪れ、今までニュース投稿が違うと思われた方も多いでしょう。事実、昨日の「夜間外出禁止令」の記事まで、日曜日から水曜日までガクンとアクセスが50~70人ほど減った。また、直帰率が(つまりhome画面だけ見て読みたい記事がない人の率が)増えた。そのうした変化が起こったのは、一つに記事編集方針の変化があり、そうしたアクセス数の減少は想定内でした。私たちのサイトは、① 正しい情報提供、② サイトのバランス面、 ③ 情報は量より質と考えたからです。既に本サイトを開設した昨年11月から3月には、月ごとで5倍になるアクセス数を獲得しました。それなりの本サイト訪問者の指示と信頼を得たものと嬉しく思い、感謝する次第です。そして上記の③に編集の力を入れることになりました。
本サイト:①正しい情報提供、②サイトのバランス面、③情報は量より質
もちろん①は重要です。が、ここカンボジアの所謂ニュースサイト・英語版は外国人の読者を想定するものでありながら、政府の広報であったり、裏を取る取材もない、さらには数値の初歩的なミス、そして誤りの訂正のお断りもなく、同日に明らかな矛盾する記事掲載、そして調査報道といいながら署名もなく、非常にぐだぐたしたわかりにくいーこれは翻訳の問題ではなく記事そのもの英文にあり、筆者が何かベールに包む意図で書いていると思わせる記事にぶつかります。Googleの帆訳文で済ませている、です、ます調で整えればそれが日本文といったレベルの記事ー事実、他国でもその程度の日本語ニュースサイトが多いーというものです。カンボジア報道で独立系報道を名乗るのはThe Cambodia dailyしかないが、国内取材が困難なため記事の数が極端に少なく、タイムりー性に欠けるといった状態です。そのため<2月20日市中感染事件>以来、多大な時間を費やしながら正確性を保つ困難さやバランスを欠くサイトーそのため訪問者の偏りーを招く結果になると危惧した次第です。
そのため、多くの訪問者の期待する現在喫緊の課題である「新型コロナ感染」について敢えて一歩、身を下げてみました。正確さ、バランス、質を重視した日本人に必要な情報を提供します。
下記の記事を参考にしてください。
3月29日、30日、1日の<市中感染状況>、夜間外出禁止令に至る
昨日の正午に突如発令された「夜間外出禁止令」ですが、在カンボジア日本人に大きく二通りの受け止め方があったか、に思います。「えっ、そんなに酷いの?」か「やはり踏み切ったか}という2通りです。後者の方は日頃本サイトを訪れている方の多くの反応ではないでしょう。
既に感染状況は第2フエーズに入った
既に3月20日頃から、<2月20日市中感染事件>の様相も質も大きく変わりました。
・新規感染者の確認が国籍別でカンボジア人が中国人を上回り、新たに感染者の出た州がいずれもカンボジア人であること。
・既に第2フエーズに入っている。それまでは中国人の住むタワーマンション、カジノ・ナイトクラブを代表とする中国人の夜の遊び場か社交場、買い物先といった場所、そうした中国人に関わるベトナム人、タイ人、カンボジア人であった。その段階では、検疫無視の外国人の続発でも感染経路が追跡できた。
・感染者の続発で医療逼迫、確認された感染者でも病院入院の待機。4月2日正午現在、同事件の死者は16名になった。そのほとんど、急激な重症化で入院半日、1日で亡くなった者が多い。
・一度発表された変異型ウイルスであるがーその後発表がないままー、どうもプノンペン都は変異種の感染が急に拡がった可能性がある。
これが、昨日のプノンペン都のみの「夜間外出禁止令」の背景であろう。そこにはロックダウンは避けたいという政府の思惑も働いている。半ばロックダウンというプレアシハヌーク州であっても、感染者増は幾分減っているが顕著な収束に至っていない。また、カンダル州では感染者急増はカジノ地区に集中、その他の州では居所的で感染経路が追える、つまり感染をコントロールできるというものであるが、プノンペン都は感染経路が追えなくなってくる危惧があるのであろう。これは昨年3月半ば以降の日本である。「4月には日本のコロナ対策の要であったクラスター潰し」という戦略は破綻している。
そうした「感染経路が追えなくなったら、漫然と感染拡大が続き何度となく波が来る」という対策失敗の多くの国への道を避けたいという苦肉の策が「時短」を飛び越えた「外出禁止令」である。そして期間は2週間であるが、それも感染状況の推移次第である。
カンボジア保健省の発表で確認された数字
3月30日、<2月20日市中感染事件>関連 新規感染者104人
プノンペン都:46人でカンボジア人44人、中国人2人。シハヌークビル州:34人でカンボジア人33人、ベトナム人1人。スバイリエン州:20名でカンボジア人12人、中国人8人。
プレイベーン州:1名でカンボジア人1人。コンポンチャム州:2名でカンボジア人2人
トゥボーンクモム州:1人でカンボジア人1人。
同事件で累計1851人、カンボジアの累計総数:2387人となった。
3月31日 <2月20日市中感染事件>関連 新規感染者63人
プノンペン都:23人でカンボジア人19人、中国人4人。カンダール州:1名でカンボジア人1人。
トゥボーンクモム州:4人でカンボジア人4人。シハヌークビル州:34名でカンボジア人34人。
スバイリエン州:1名でカンボジア人1人。
同事件で累計1914人、カンボジアの累計総数:2450人となった。この日死亡者2人を出し、1人はプノンペン都ビールボン地区のカンボジア人(56歳・女)である。もう1人はカンボジア人(28歳女性)である。この方は、カンボジアで最年少のコロナ患者の死亡者になった。死亡者累計13人となる。
4月 1日 <2月20日市中感染事件>関連 新規感染者35人
プノンペン都:31名でカンボジア人28人、中国人2人、韓国人1人。 シハヌークビル州:2人でカンボジア人2人。カンダール州:2名でカンボジア人1名、中国人1名。
その他入国検疫でインドネシア人2人(19歳及び39歳の男性)の感染を確認。
・インドネシアからシンガポールを経由して3月18日及び3月30日にカンボジアへ入国
同事件で累計1949人、カンボジアの累計総数:2487人となった。
この日、死亡者2人が出た。1人はプノンペン都ボエンプロリット地区のカンボジア人(56歳 女)、もう1人はプノンペン都ダウンペン地区プサールトゥメイII区のカンボジア人(67歳 女)である。これで<2月20日市中感染事件>関連の死者は累計15人を数えた。
*参照
*掲載写真:車も人も消えた都心部 画像:地元メディア