<2月20日市中感染事件> 保健省 新規感染者36人を確認 累計感染者134人

感染源は隔離ホテル脱走の中国人、感染者の圧倒的多数は中国人

保健省は24日今朝、<2月20日市中感染事件>で新規感染者36人を確認、さらに入国者から2人の感染者の確認を発表した。今朝の発表によれば、新規38人新型コロナ感染者の内訳は35人の中国人、2人のベトナム人、1人のカンボジア人となっている。

シハヌークビルから新規感染者2名、これは輸入症例か

さらに2月22日、シアヌークビル州保健局の緊急対応チームが外国人のグループを検査し、23日に発表された結果によれば、2人の中国人女性が新型コロナウイルスに感染していることが判明したという。彼らは最近海外から到着したと考えられています。つまり輸入症例と見ているとのことである。が、その後の記事では、感染者2名はプノンペンから来たという記述のみで、最近入国したことには触れていない。

これで市中感染事件関連の累計は、この5日間の報道を分析するに累計感染者134人となる。なぜか一昨日から昨日のまでの報道では同事件の新規感染者の国籍別発表の報道はなかった

 噂社会のカンボジア、事情通の話こそ眉唾と心得る

昨晩は、同市中感染事件に関する新たな情報がなかったが、その代わり今朝は同事件関連の記事が多い。一昨日夜の報道の混乱は、明らかに同事件の感染者数や地域拡大に衝撃を受けた政府の動揺が報道に混乱をもたらしたかのようだ。昨日の1日をかけて再び報道統制が行われたとみたほうが良い。事実、この間に様々な噂が事情通と称する人々の間で飛び交っていた。曰く「だれだれがこういっていた」「どこそこで感染者がでた」「話したのは知人の政府高官である」「感染対策の省から」といった具合で、確かにあり得る。情報過多の日本と比べ、情報が極端に少なく、それもお上からの情報は統制されているのが常であるから。それでも1昨日から昨日まで所謂「秘密」を黙っていられないのがカンボジア人である。これまでも、これまらも政府内の人間がそこまで言っていいの?といった話が事情通とやらに漏れてくる。が、今回の2月20日市中感染事件ではそれで何のなの?といったもので、自らの防疫に役立つとは思わない。

新型コロナ感染では日本よりずっと安心、

                        感染確率はここでの交通事故に遭う確率より低い        

日頃夜遊びや怪しげなところに行かなければおおむね安心、後はウイルス感染は事故のようなもので、その点では既に感染経路が追えない、宣言はだしてもウイルス放置策のような日本よりずっと感染事故は交通事故に遭うよりはるかに少ない。出所の有無に関わらず噂の類は、眉唾と受け取ったほうがよい。事実、在日本大使館からの<注意喚起>のメール配信も、その点を考量しているため、本サイトの記事以上に遅れて配信されている。

さて、今回の市中感染事件関連では、連日30名以上の感染者確認が進んでいるが、感染者は圧倒的に中国人で、同事件は中国コミュニティー感染事件ともいわれるべき性格を変えてはいない

2020年1月以来の国籍別感染者数

保健省の発表に戻ると、今朝の発表まで昨年1月以来の累計感染者は633人であり、上位10か国の国籍はカンボジア人364人、中国人142人、フランス人45人、インドネシア人18人、マレーシア人13人、アメリカ人12人、イギリス人6人、ベトナム人8人。日本人は帰国時にホーチミン空港で感染が確認された者と入国検疫で確認された2人のみである。

*掲載写真:ソカホテルから検疫逃亡する中国人男女の白い車

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