<2月20日市中感染事件> コロナ禍の明暗  プノンペン都

日曜の夜は眠れない

カンボジアで日本語版ニュースを伝えるものとして、日曜日は意外と休めない。政府の国民向けにメッセージや重大決定が日曜日の夜に発表されることが多い。これは知人の方よりアドバイスを受けたことだ。

昨晩のフンセン首相の「プノンペン都、タクマウ市の5日を目途にロンクダウンの原則解除」も報道は夜9時過ぎだった。本サイトにこのニュースをアップしたのが報道の25分後である。そのため、この2か月、11時、15時、21時あたりに3度、ネットニュースをチェックしている。ロックダウンの解除は、プノンペン都でビジネスをしている者には重大ニュース、またプノンペン都の決定は全国に影響する、と言っていいほど政治・経済・社会の一極集中は日本よりもはるかに大きいからである。

何はともあれ、ロックダウンの解除は歓迎である。実に我慢の時期が3週間続いのだ。が、昨晩の同首相のメッセージは短く、解除といわれてもどの程度されるのか、といった点は明らかではない。夜間外出禁止令は?、酒類の販売停止は?、プノンペン都内での移動は?店内飲食は可になるのか?また、カンボジア庶民にとって市場の再開は?、依然、解除の方向性は決まっているようだが詳細は解らない。それに解除方針にも不安がある。

感染状況は高止まり

それはカンボジア、特にプノンペンでも新規感染者と死亡者が増え「ブラックマンデー」という見出しを載せる地元報道も気になる。本当に5日以降解除で大丈夫なのか、と。地元メディアが3日午前中に伝えるニュースでは、コロナ感染情報はかなり悲観的ですらある

新規感染者の確認が昨日、最高数を更新した。日本のニュースにも親しんでいる在カンボジア日本人には5日以降解除は半信半疑であるのが一般的である。非公式ながら、新規感染者の昨日841人で最高値をさらに更新している。そしてプノンペン都だけで525人、人口比にすると東京都なら2000人超である。隣接のタクマウ市のあるカンダル州で33人、まだまだ高止まりであり、先週から感染爆地であるポイペトのあるバンテアイメアンチェイで153人、ポイペト以外、街らしい街もない州です。

いずれにせよ、解除の方針がどの程度具体化されるのか、注視するしかありません。

*掲載写真:イメージ 画像:Khmer Times

 

おすすめの記事