<続>麻薬取締警察チームが監禁と恐喝の罪で裁判に召喚

プノンペン市裁判所は昨日、昨年中国人8人を不当に逮捕し、違法に監禁した罪で、内務省麻薬取締局の元副局長他の元警察官6人の公判を開始した。

*下の記事をご参照ください。

 

同裁判所の裁判長:サル・サムナン氏は、被告として、元少将で内務省麻薬対策局の元副局長であるヴァン・コサル氏(58歳)、チュオン・リムヘン氏(31歳)、ウン・サム・アウン氏(44歳)、ネス・ソコム氏(42歳)、チェアブ・シデット氏(46歳)、ケオ・ケン氏(34歳)、コン・ビレアク・チース氏を挙げた。被告の6人は、内務省麻薬対策局に勤務していた元警察官を指名、召喚した。

同裁判長は、彼ら全員が刑法第254条に基づき「逮捕および不法監禁の容疑」で起訴されたと述べている。

また同裁判長は、コサル、リムヘン、サム・アウン、ソコム、サイドスの5人は11月9日に逮捕されたが、裁判所からの償還命令がでるまで、ケンとヴィレアク・チースは逮捕を逃れたと説明している。

同裁判長によると、最初の事件として、2023年10月16日、被告らがプノンペンのチャムカールモン地区で車を止め、メタンフェタミンの小包を発見し、中国人4人を逮捕した。その後、裁判に召喚された警察グループは同4人を逮捕した後、彼らをプノンペン都内の住宅に送り、不法に監禁した。そこで警察グループは中国人に対し、釈放と引き換えに1人当たり1万ドルの支払いを要求したという。そこで警察グループと中国人男性らの間で妥協が成立し、彼らは警察グループに1万5000ドルを支払って11月17日に釈放されたと述べた。さらに、昨年11月18日に被害者らが警察署長に警官らに対する苦情を申し立てた後、警官らは逮捕されたと説明している。

審問中、容疑者:コサルは、被告6人は同僚で麻薬取締りの警察官であると述べた。しかし、中国人容疑者4人を逮捕した際にコサルに知らせなかったため、彼らの行動については知らなかったと容疑を否認した。

内務省麻薬取締局の元副局長は容疑を否認、他の被告は元元副局長を認める

「私が彼らの上司だったことは認めるが、そのことは知らなかったので容疑を否認したい」、「私は被告のようなことは何もしていないので、この事件では単なる被害者だ」とコサルは述べた。

しかし、審理に出席していた他の4人の被告は犯罪を犯したことを認め、当時コサル氏の命令で犯行に及んだと証言した。そして被告:コサル以外は容疑を認め、裁判所に刑期の短縮を求めた。

審理は8月に引き継がれ、同恐喝・監禁事件の裁判は続くという。

掲載写真:裁判所の提供

おすすめの記事