プノンペン市教育青年スポーツ局は、プノンペンのサントールモク小学校の教師を懲戒処分の理由で別の施設に異動させることを計画しているようだ。先に消防署の<嘘のような本当の話1>を伝えたが、今度は教員による不当な子どもへの金銭要求で、これもまた5年前ほどの教育改革ー特に中・高校の卒業・上級進学資格試験の不正追及が行われ厳格に試験を実施したところ、前年比の合格率が高校卒業予定の場合、92%から15%に落ちたという漫画のような話があった。さらに日常的な教育の機会均等を奪う教員の子どもに対する授業料の徴収や賄賂要求、脅しが10数年前より政府から何度も禁止通達が出たが、それもその時限りの元の木阿弥とかしていることを物語っている。
プノンペン市教育局長:ヘム・シナレス氏は2月2日、同局とサントール・ムク小学校の管理委員会が転校を開始するための措置を講じたことを確認したが、教師の身元は明らかにしなかった。「教育省が(教師の)職場を変えるための行政措置を講じたことを確認することしかできないが、そうすることが適切でないため、(教師)を特定することはできない」と彼は述べた。本来なら悪徳教員は職分はく奪の懲戒だが、これをまともに行ったら、公立学校から教員が居なっくなってしまうだろう、と思うのがカンボジア人保護者の常識である。
これもまた嘘のような本当の話
―公立学校の授業受けるに教員の金銭要求は常識であったー
学校の生徒の親であるIve Bunthoeurnは、1月28日のFacebookの投稿で、娘が教師から、お金を払って教師の追加勉強会(補修授業にあたる)に参加しないと通常の授業に参加できないと言われた、と書いた。他の公立学校と同様に、プノンペン都のサントールモク小学校は学生に授業料の支払いを要求せず、彼らの登録は、教員が有料で教えるオプションまたは追加のクラスへの出席を条件とはしていません。
Buntheournは、Facebookの投稿で、「教師の感謝の料金」と呼ばれる追加クラスの費用は、月額60,000リエル($ 15)であると述べている。Bunthoeurnは2月2日、地元メディアに「カンボジアの社会はお金だけを考え、子供たちに教える美徳のない人を許すべきではない」と語っている。
学校のもう一人の保護者であるSrey Neathは、1月30日にFacebookに投稿し、彼女の末っ子(小学校6年生)も、クラスの初日に月額60,000リエルを支払うように先生から要求された。
料金について尋ねたとき「先生は息子の世話をして教えてくれた先生に両親の感謝の気持ちを示すためだ」と答えたと彼女は書いている。
「先生との交渉に時間を無駄にしたくなかったので、お金を払いました。先生が私に言ったことは、私が言及していないこともたくさんあります。私はこの先生を全く尊敬していません。」
「先生はまた、ファン(扇風機)を買うために20,000リエルを要求しました。毎年新しいファンを購入する理由は何ですか?わからない」と彼女は書いた。
学校の6年生の一部の生徒は、問題の教師が追加の補修授業に参加するための料金を要求しており、月に1回、または2週間ごとにその半分を支払うことができると言われたことを地元メディアは確認している。メディアの取材に「彼らは追加のクラスのために月に60,000リエルを支払わなければなりません。5年生の場合、それはオプションであり、一部の生徒は追加のクラス(補修授業)の料金を支払い、一部の生徒は行かなかったが、6年生の生徒には不可能であると述べた。」と生徒の1人は答えている。
教育省のスポークスマンRos Soveachaは、2月2日、「カンボジア全土の教育機関で政策が不正になった場合、学校の管理委員会は、これらの教育機関を監督し、教育省として機能する教育部門と協力して、そのような状況に対処するための行政措置を講じている」と語った。実に解り易いことは、在カンボジア日本大使館が毎年募集している日本の国費留学生試験に試験監督官のアルバイトがあるが、要は「カンボジア教育省の職員が信用できないため」日本人を臨時雇いするのである。仕事は試験中で見回りで、カンボジア人学生のカンニング摘発である。
枝葉ではなく幹の腐りを直さないと若葉が出ないのである。
*掲載写真:Phnom Penh Postより。