麻薬の密輸でプノンペン空港で逮捕され、その後判決で刑が確定した73歳の日本人は15日、プノンペン控訴裁判所に、彼が年をとって慢性疾患に苦しんでいたため、麻薬犯罪の25年の懲役期間を短縮するよう訴えったという。
昨年、プノンペン国際空港でメタンフェタミンを約2キロ所持していた罪で有罪判決を受けた囚人:野中俊一は、「刑期をできるだけ短くして、日本の家族に帰ることだけを望んでいる」と訴えているという。また彼は、「押収された麻薬は彼のものではなく、プノンペンに住む正体不明のナイジェリア人のものである」と言って、再審の寛大さを訴えったともいう。
裁判所の副検察官タン・セン・ナロン氏は、押収された麻薬の量に応じて、終身刑を宣告されるべきだったと述べたが、裁判所は彼の年齢を考慮し、懲役期間を25年に短縮した、と述べている。
どこの国でも麻薬に関する事件は重罪で隣国タイにも刑務所に収監中に日本人が何人かいる。要はお金目当てで日本人の地位利用をして麻薬の運び屋を買ってでたただけで、事件が明るみにでた時点で「食いつめ老人がよくやるよ」といった反応が在留邦人には多かった。年齢と病気を考慮して刑期を短縮するかどうか、ぞの是非も含めそれぞれの人によって見方が分かれるというのが正直な反応であろう。
現在、カンボジアの刑務所で刑期を務めている日本人は、タクシー強盗殺人の20歳代の2名とこの野中老人の3名である。
掲載写真:Khmer Times