カンボジアの日々のニュースでは、日本の新聞なら社会面の記事で「麻薬、泥棒・強盗、交通事故」が尽きることはない。プノンペンに1年も生活すれば、日本で一生かかってもなかなか出くわさないような犯罪場面や交通事故を1.2度は見る。「泥棒(チャオ)!」の声を近くに聞いて、見れば泥棒の運転するバイクが走り去る。筆者は1年に何回かは見る。だからよほどの事件じゃないと、本サイトに投稿しない。
首都プノンペンでのギャング(不良集団)の横行に懸念
プノンペン都警察は、11日ギャングによる無法常態化するこの2か月の犯罪事件について懸念を表明した。現在の社会不安の増加は世界のパンデミックでの失業の影響による可能性があり、現在は若者の失業率が特に高いためという。
10日、2㌔の麻薬密売で3人の男を法廷へ
国家警察の麻薬取締局は、異なる3か所での一連の逮捕の後、1月10日に3人の男性容疑者をプノンペン市裁判所に送った。容疑者は、エクスタシー、メタンフェタミン、ケタミンなど、2kgを超えるさまざまな違法薬物の輸送と保管に関与した罪である。
1月10日発表によると、最初に逮捕された容疑者は、1月5日にプノンペンのチャムカルモン地区のトンレバサックコミューンで逮捕されたMeas Thida(36歳)。他の2人の容疑者はSrengLong Heng(31歳)とSeng Bunhay(29歳)でした。彼らは1月7日、バンテアイメアンチェイ州のポイペト町にあるバリリーコミューンのサマキメアンチェイ村で逮捕されたという。
プノンペンで警察高官殺害で逮捕・起訴
12月末に首都でひき逃げされた後、警察高官の射殺に関与したレクサスクロスオーバーの運転手が逮捕された。容疑者はポーサット州カンディエン地区アンサ区アンロングビル村に住む24歳のケ・チャンミーンで、殺人と麻薬密売を企てた罪でプノンペン市裁判所に9日、起訴された。
被害者は警察によれば、市警察・軽犯罪局の副署長:Reth Sineth(40歳)と特定されている。シネス氏は最初に背中を撃たれ、次に額を撃たれてほぼ即死であった。
スピード違反で交通事故を起こし3人を死亡 加害者の逃亡
プリア・ヴィヘア Preah Vihear 州警察は、1月11日にスピード違反で交通事故を起こし3人を死亡させた後、逃亡したトラック運転手を捜索中である。
逃亡中の容疑者は、プレアビヒア州のパルハル区での事故に先立って、危険な速度で制限を超えて運転していた告発されている。州道路交通局Si Sokun Ratha局長は、容疑者は、セメントトラック運転手で交通事故(衝突)から約150m離れて故障でトラックが停止後、徒歩で現場から逃げ出したと述べている。
プノンペン都では大きな怪我に到らぬ交通事故は、毎日のように起こっている。在カンボジア日本人で1年も居れば、交通事故や犯罪現場を目撃しない方が稀である。コソ泥、置き引き、空き巣狙い、引ったくりは日常的に起こっている。が、その被害者のほとんどが警察を信頼していないから届けない、これが現実のカンボジアである。シェムリアップに来て、アンコール遺跡群だけ見て帰る旅行者はカンボジアは安全だし人はフレンドリーだ、という人が多いが、シェムリアップや遺跡群は特別に多くの警察官が配置されているに過ぎない、1週間も経ってフレンドリーな付き合いをした者の多くが、不当な料金やタカリの被害者になるケースが多い。
被害にあったから警察に届けたといって、物品や金額が戻ってくるなんてあっても稀である。