駐フィリピン大使館、在住同胞にパスポートを担保として利用しないよう警告

プノンペンのフィリピン大使館は、カンボジア在住のフィリピン国民に対し、融資を受けるための担保としてパスポートを差し出すことは国により罰せられるとして、警告した。

フィリピン大使館は23日発表した勧告の中で、フィリピンのパスポートをローンの担保として使うことはフィリピンパスポート法、具体的には共和国法第8239条第11項に違反することを国民に注意喚起した。

「フィリピンのパスポートはフィリピン政府の財産​​であり、そのため、パスポート所持者であっても、個人的な金融取引の担保としてパスポートを使用する権限はない」と声明には記されている。

大使館によると、「ローンや債務の保証または担保として他人が所持していると報告されたパスポートは、正当な所有者からの通知により自動的に失効される。また、当該パスポートの所有者は、フィリピン国民の場合は監視リストへの掲載、外国人の場合は移民局のブラックリストへの掲載する」と、勧告されるている。

「さらに、フィリピンのパスポート所持者は、フィリピン旅券法の2度目の違反が判明した場合、パスポートの発給を拒否されることになる」と付け加えた。

フィリピン大使館は、フィリピン旅券法違反をphnompenhpe.consular@dfa.gov.phまでご連絡するよう強く呼びかけていますその他のパスポートに関する問い合わせについても、同じ連絡先までご連絡ください。

パスポートの正式所持者以外による悪用の懸念

海外在住フィリピン人労働者(OFW)、特に海外の非公式・非規制部門で働く一部のOFWが、パスポートを担保に、悪質なリクルーター、雇用主、または高利貸しから融資や現金前払いを受けているとの報告があります。

同様の事例はカンボジアでも確認されています。

掲載写真:駐カンボジア・フィリピン大使館より

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