フン・セン首相は4日(日曜日)夜、当局がライオンを連れ去った一週間後にそれを育てた中国人男性に雄ライオンを返すことを許可したと述べた。
6月27日、当局は、プノンペンの都心部:ボンケンコンBoeng Keng Kang1区の家でほぼ成長した雄ライオン1.5歳が家の裏庭を自由に歩き回っているとのSNS投稿から警察が所有者であった中国人・ザイ・シンジャン ZhaiXinjiangの家を捜索し、ライオンを保護した。当初はライオンの虐待と危険動物の飼育、さらに幼獣の密輸等の罪で3万ドルの罰金を科せられた。また保護されたライオンは、プノンペンの南郊のプノンタマウの動物園に送られていた。
このたびフン・セン氏は、ベン・サホン農業相に問題を提起し、ライオンを元所有者の中国人に戻すことに同意したという。
「今晩、私は農業大臣と話し合い、家の中や隣人の安全を確保するために適切な囲いを建てることを条件に、飼い主が動物を取り戻すことを許可することに同意しました」と首相のfacebook
に投稿されている。
元所有者のザイ氏は一貫して、ライオンの虐待を否定し、生後2か月から育ており、抜歯されていることから危険ではなく、自分が育てたいと要望していたいう。それに対して、フンセン首相は寛大な処置で対応したことになる。ライオンの返還については、近所の住民に危険や恐怖を与えられることの内容に自宅に柵等の安全策を約させたという。
同首相は「ライオンについてアドバイスと哀れみを与えてくれた国内外の同胞に感謝します」とfacebookの投稿で述べている。
また同首相は当局から請求された罰金にについてどうなるのか、というFacebookユーザーの質問について、フンセン氏はそのお金はライオンの所有者に返還されると応じている。飼い主の愛がフンセン首相の心を動かしたことになるのであろうか。
掲載写真:プノンタマウ動物園で再会した飼い主とライオン 画像:Khmer Times