首相 感染者急増で対策強化指示、ワクチン接種の幼児義務化するはめに!

状況が首相や保健省を追い込むことになった。もはや懸念や警告、また保健省や都知事のように感染の急増・拡大を国民のせいにはできないことは明かである。一方で消費を促し開放策を進める政府の政策は、オミクロン症例の急増は掛け声だけでは止められない。難しい局面になったことは確かである。オミクロン株の市中感染の拡大は公式発表の感染者数をはるかに超えていることは、ようやくプノンペン都民にも肌で感じられ始めている

一例でプノンペン都心部の私立学校の中等部3年は2クラスだが1クラス18生徒数中、週明けにオミクロン感染で5人欠席、単純計算でこの学校では4人1人以上がオミクロン症例を発症している。

昨日になって学校は来週から2週間の休校に、だが教員は学生たちに1か月の休校もあり得ると通知した

筆者の見るところ、日本国内の感染状況はようやくピークを越えた感があり、死者数は感染者数の推移に遅れてくるから、今がピークである。ならば、カンボジアはオミクロン株の市中感染が確認されたのが、1月10日報道であるから、ピークは2週間後辺りとなろう。今は、急速拡大期である。特に青少年の感染急増が顕著で、またその原因は家庭内感染である。(もちろん保健省の公式発表では一斉触れてない。懸念と警告の繰り返しと指示出す本人たちが守っているの?といった庶民大衆の日常生活では守り難いものも多々ある。都心部のカフェさえ、店側が気を使っていても、富裕層の客たちは一向に気を使っていない!)

公式発表の数値ではわからない、カンボジアでの経験と思考が分析の役たち、身を守るのは自己管理である。賢い選択とは状況への距離感と状況推移への思考が元であろう。

首相の声明、過去2週間でオミクロン株症例が急速に増加を認める

Prime Minister Hun Sen addresses the nation via TVK on Saturday in his office. KT/Khem Sovannara

カンボジアのフンセン首相は、市民社会、特に新しい亜種のオミクロンでのCovid-19の蔓延を防ぎ、戦うための対策の実施を強化することに関する通達を発行した。

通知の中で、首相は、「新しい亜種「オミクロン」が検出されたデルタよりも伝染性が高く、より速く、より活発であり、過去2週間で、「オミクロン」亜種のコミュニティでの感染率が大幅に増加した」ことを確認しました。

基本的なワクチン接種を完全に受けていない19人の患者と他の慢性疾患または免疫力が低下している」ことに触れ、「こうした状況悪化はカンボジアで順調に進んでいたすべての部門での完全な社会経済活動の再開に影響を与える可能性がある。」という危機感を述べている。そして次にような指示事項を各地方自治体に示した。

1. 首都、州知事委員会および関連するメカニズムは、健康安全対策の実施を引き続き強化するとともに、Covidの文脈で新しい生活様式を実行することに参加するために広く国民を教育および普及することに注意を向ける必要があります。 特に3つの対策を継続して実施する3禁止事項3保護およびマスクの着用、社会的距離の維持、定期的な清掃などの他の健康安全対策。

2.  Covid-19ワクチン接種のための全国委員会、首都州知事、および関連するメカニズムは、ワクチン接種の必要性を促進し続ける必要があります。病気の進行とCovid-19の死を防ぐために、基本用量と追加免疫用量の両方でワクチン接種されます。同時に、全国Covid-19ワクチン接種委員会は、5歳から12歳までの子供へのワクチン接種をできるだけ早く開始し、3歳からできるだけ早く5歳未満へのワクチン接種を検討する。

3. 関連する省庁、機関、首都州知事、および関連するメカニズムは、引き続き広く一般の人々に教育と普及を行い、「Covidの管理、ケア、および治療のための標準的な運用手順の実施の有効性を強化することに引き続き注意を払う必要があります。 -自宅にいる19人の患者」およびCovid-19ウイルスの蔓延を防止および軽減することを目的とした各セクターの社会経済活動の再開のために実施されているその他の標準的な操作手順を確認する。

4.  Covid-19の治療に有効な、軽度および重度の両方の薬剤を見つけ、適時に対応し、供給と流通を確保するのに十分な在庫があることを確認するために、関連するメカニズムを引き続き模索する必要があります。公衆に手頃な価格で適切かつ包括的にCovid-19病の治療に効果的な薬の。同時に、明確なガイドラインを確立し、Covid-19薬の使用を広く公表して、それらの薬の有効性と安全性を確保するために、関連するメカニズムを導入する必要があります。

5. 個人および社会の実施を確実にするために、プログラムの参加者の数を最小限に抑えるために、一般市民および公の集会またはその他の社会的活動(宗教的プログラム、伝統的プログラム、スポーツプログラムまたは娯楽プログラムなど)の主催者を奨励する各プログラムの場所の実際の状況に応じた安全ギャップ。同時に、懇親会や社交行事の主催者、およびすべてのプログラム参加者は、イベントに参加する前にCovid-19迅速検査キットを使用し、Covid-19ワクチン接種カードを確認して、 Covid-19ウイルスの蔓延をふせぐ。

こうした指示が出ると地方自治体はてんやわんやであろう。その結果起こることは従来見られた過度の過敏な規制か的外れな規制の強化に走りがち、そのための朝令暮改が相次いだ。さて、今度はどうなるか。知事たちも戦々恐々であろう。タカを喰って怠けていると解任・交換に直面するだろう。

状況に強いられるワクチン接種3~5歳に

フンセン首相は昨日、3〜5歳の子供たちに、致命的なCovid-19感染症の予防接種を行い、懸念の変異株であるオミクロンが地域社会に急速に広がり、子供たちに感染することさえあり得るという。

首相は、「感染者の20%~25%が子供であり、呼吸困難のために5歳未満の子どもが人工呼吸器に入れられているという。市中感染でのオミクロンの伝染性と急速な広がりのためにこれをワクチン接種を義務付けた。こどもたちがを危険と悲劇的な状況にさらすよりも、彼らにワクチン接種をする方が良い」と声明に述べている。

これは17日夜、フンセン氏のフェイスブックページで発表された音声メッセージで明らかにされた。「首相の孫がコロナウイルスに対して陽性であるとテストされたことを明らかにした後、3歳から5歳の子供たちの予防接種を認可している」と同声明に述べた。

首相は、「オミクロン変異体に感染した人の25%が5歳未満の幼児であるという発見に基づいて主要な決定がなされた。」

「正直なところ、2歳未満の私の21番目の孫でさえ感染していました。したがって、3歳から5歳までの子供に予防接種を行う必要があります。」

「子供たちを新しいオミクロンウイルスに感染させないように保護する必要があります。したがって、3歳から5歳までの5歳未満の子供にワクチンの1回目と2回目の接種を行う以外に選択肢はありません。」とワクチン接種の低年齢化、幼児への義務化を決定した。これはカンボジア政府としても避けたい決断であろうが、事はそこまで来ているとの状況認識があつのだろう。

幼児へのワクチン義務化、若い母親の不安は如何ばかりか

それにしても本来国民衛生の司令塔である保健省だが、注意から懸念、警告を繰り返し、あたかも国民の健康管理ができていないからととれる指示を出しながら、公式発表では決まりきった数値の発表を続けていただけである。ここに来て、まるで首相に頼り切ったかのような声明である。

それまで懸念と警告はみられたが、Khmer Timesなぞは「死者0が連日」といった報道を繰り返していた。これも保健省の意向であろう。今回のワクチン接種の低年齢化、3歳~5歳の幼児への接種は保護者にとって将来の不安を抱えたままの死にたくなかったら接種を」と迫られている。まさに寝耳に水の感がある。全能の首相を信頼するしか手はない。無力な保健省を一層際立たせた

これでは、首相の声明に国民は耳を傾けても、保健省の発表なぞ誰もが聞き流すであろう。国民の窮迫した、特に若い母親の不安には応えていないと言わざるを得ない。

 

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