都知事の厳しい指示、地区当局は厳密に指示に従うことを命ずる
プノンペン都クオンスレン都知事は、予防接種を免除され、予防接種カードを持たないすべての身体障害者以外の成人が、学校、市場、事業所を含むすべての施設に立ち入ることを禁止するように命じた。「禁止命令は、ワクチンカードを持っていなければならないので、公共の場所、町、都市に行きたい人にも当てはまる」と同知事は述べた。この厳しい指示を下すにあたり、スレンは14の地区当局すべてに、Covid-19の蔓延に対する予防策として同知事の指示に厳密に従うように命じた。
「誰かがあなたの敷地に来たら、ワクチン接種カードを求めてください。彼らが現れた場合、彼らが入ることを許可し、彼らが持っていない場合、彼らが入ることを禁止します」と12日にクメールタイムズに語ったという。この禁止命令は、近い将来、すべてのセクターを再開する動きであると同知事は述べていたという。
保健省大臣兼報道官のスピーチも追い風に
一方、保健省大臣兼報道官:ヴァンディン女史は12日地元メディアに、Covid-19で亡くなった人々の大多数はワクチン接種を受けなかった人々である、と語った。
コンポンチナン州で行われた18歳以上の人々を対象としたCovid-19ワクチン接種キャンペーンの第1ラウンドの終わりの12日に、同女史は「ワクチン接種を受けていない人々が病気にかかってから5〜6日以内に重症になり、その後死亡する」と語っている。
「保健省からの診断書を持っている人でさえ、誰も免除されません」「予防接種カードを持っていない人は公共の場所に旅行したり、学校や市場を含む敷地に入ることが許可されていません。」と同女史は述べている。
「上に政策あれば下に対策あり」にならないか、懸念あり
中国の政治と民衆の関係を表す言葉として知られる「上に政策あれば下に対策あり」といった厳しい政策が出れば、その抜け穴探すという中国の民衆のしたたかさを示す言葉だが、プノンペン都知事の厳しい指示は厳しくすればするほど、市民の抜け穴探しの面従腹背になる懸念がある。今年4月のロックダウン時、鞭代わりの棒を警察官に持たせ市民を追い立てる姿が眼に浮ぶ。幸いにフンセン首相の指示によって数日で撤回された。指示の実施場面で混乱が起きなければ良いが…。
今回の都知事の厳しい指示、プノンペン都のワクチン接種が普及したから問題はない、という認識からであろう。
掲載写真:プノンペン都 当面、このような光景が繰り返されるであろう。 画像:Khmer Times