日曜日の夜のフンセン首相の「ロックダウン解除」は、6日(木曜日)からだが、プノンペン都知事は「ゾーン規制は続く」と言明している。ぬか喜びは禁物ということだ。
政府情報を一手に引き受けるKhmer Timesの記事は実に解りやすい。日曜日夜の「封鎖(ロックダウン)解除」の報道は記述も少なく、解除だけが鮮明だが、規制がどなるかは一斉不明の報道である。州間移動の禁止解除も実際は感染ホット地域がある限り、事実上一部地域での移動の自由であった。
同紙の4日午前の報道によれば、「政府は、新型コロナウイルスの感染率が高いいくつかの地域を除いて、プノンペンとカンダル州のタクマウ市の封鎖を延長しないことを決定しました。州間旅行も許可される。」とあるが、「ただし、プノンペン都は、COVID-19の蔓延を抑えるために導入されたゾーニングシステムを継続します。」とある。ここがミソなのだ。フンセン首相の声明を受けてプノンペン都知事の答えが「 」内である。
報道によれば、プノンペン州知事のKhuong Sreng氏はビデオ会議で、「ある州から別の州への旅行は木曜日から許可される」しかし、同知事は、「プノンペンは引き続きイエロー、オレンジ、レッドゾーンシステムを維持すると述べ、COVID-19が他の地域に広がるのを防ぐために、指定された地域での対策を強化するよう地区当局に要請した。」とある。
さらに「イエローゾーンでは、レストランやその他の集会で食事をさせないという同じ措置を引き続き実施しています」と都知事は言明し、「オレンジゾーンの場合、特定の禁止事項を維持する必要があり、レッドゾーンの場合、それらを厳密に実施する必要があります。私たちがしなければならないのは、COVID-19でリスクの高い地域のサイズを縮小することです」とS付け加えている。要は各ゾーン規制は続き、その範囲に変更はあっても範囲内で生活する限り、今までと同様の規制内生活が続き、規制以前に戻ることはない。
そして報道ではダメ押しのように「当局はプノンペンを完全に開放せず、危険度の高い地域での旅行制限を継続する」、「これまでのところ、毎日何百ものCOVID-19症例が増加しています。したがって、5月5日以降、リスクの高い一部の地域の閉鎖が維持され、旅行やレストラン、バーの再開は許可されません」と都知事の言葉を述べている。
まだ、まだ以前の生活には戻れない。飲食店もカフェも以前のように立ち寄れないのだ。これでフンセン首相と政府内の意思が一致しているのなら、心して従うほかにない。Phnom Penh Postは昨日、「複雑な想いを残すロックダウンの終わり」という見出しの記事を掲載した。言いえて妙な記事の題である。
掲載写真:ピノンペン都と州都タクマウを結ぶ道 画像:Phnom Penh Post